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UIが大幅変更「iOS 7」、9月18日に配信

 アップルは、iOSの最新バージョン「iOS 7」を9月18日より、既存ユーザー向けに配信する。対応機種はiPhone(iPhone 4以降)、iPod touch(第5世代)、iPad(第2世代以降)、iPad mini。

 iOS 7は、今年6月のアップルの開発者向け会議(WWDC)で発表されたもの。これまで開発者向けにβ版が公開されていた。今回の発表では、同時に発表された「iPhone 5s」で64bitのCPUが採用されることを受けて、開発ツールでも32bitだけでなく64bitのアプリ開発も可能であることが明らかにされた。またiPhone 5sの指紋認証センサー「Touch ID」の機能も「iOS 7」で強固に組み込まれているという。

 「iOS 7」は、ユーザーインターフェイス(UI)のデザインなどが大幅に変更され、iOS史上最大の変化を遂げる。画面上部から引き出す「通知センター」のデザインや機能も変更されるほか、画面下部から「コントロールセンター」と呼ばれる新たなパネルを引き出せるようになった。コントロールセンターではWi-Fiのオンオフやオンがプレーヤーの操作などが行える。

 システム面ではマルチタスクが強化された。タスク切り替え画面のデザインが変更されているほか、システム的にもバックグラウンドでのアプリ制御が変わっているという。Wi-Fiなどの近距離の無線通信を使って写真などをやり取りする「AirDrop」という新機能が追加されている。ただし利用される無線通信方式は公表されていない。

 撮影済みの写真を閲覧する「写真」アプリも大幅に変更され、写真を撮影時刻や撮影場所に応じて自動的に分類する機能が追加された。このほかの標準アプリも、デザインがiOS 7のテーマに合わせて変更されている。

 SiriはTwitterやWikipedia、Bing検索に対応したほか、英語とフランス語、ドイツ語は男声も追加されている。

 iCloud経由でiPhoneを遠隔操作する「iPhoneを探す」機能も強化され、アクティベーションロックがかかるようになった。遠隔操作でアクティベーションロックされたiPhoneは、遠隔操作の無効化やデータ消去、再アクティベーション時にApple IDが必要になり、不正利用できなくなっている。

 また、Webサイトで自分の情報やユーザー名/パスワード、クレジットカード情報を自動入力する機能も強化されている。これらはiCloud上に256ビットの暗号化がされて同期するようになった。ただしこちらの機能は「まもなく登場」として案内されている。

 このほか、米国では無料のインターネットラジオサービス、iTunes Radioも開始される。

 また、アップルによるiOS向けオフィスアプリ「iWork」や写真アプリ「iPhoto」、動画編集アプリ「iMovie」は、従来は有料アプリとして提供されていたが、無料アプリに変更された。なお、iWorksについてはiCloudのWebアプリがβ版として提供されている。

(白根 雅彦)