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ソフトバンク、知的障害者を支援する「アシストスマホ」開発

 ソフトバンクモバイルは、知的障害者の社会生活を支援する「アシストスマホ(仮称)」を開発した。シャープ製の「204SH」に専用アプリを導入して利用するもので、2014年3月以降に提供される。利用料は無料。

 「アシストスマホ」は、メールなどの操作メニューを工夫することで、知的障害者にとってスマートフォンを使いやすい形にするサービス。簡単に連絡、報告のメールを作成できる「アシストメール機能」、目的地まで分かりやすく案内する「アシストナビ機能」、通勤・通学の目的地周辺エリアをあらかじめ指定しておき、指定した時間にその場所へ到着したかどうかメールで通知してくれる「みまもるフェンス」といった機能が用意されている。

 対応機種である「204SH」は、シニア向けのスマートフォンとして提供されているもので、Google Playには非対応。そのため「アシストスマホ」を利用したい場合は、「204SH」の契約時に申し込む、あるいは今後設置予定の専用コールセンターへ申し出ることになる。204SH以外の機種に対応する予定はないとのこと。

 保護者・支援者向けに用意される専用サイトでは、端末を利用する側の習熟度にあわせてホーム画面を変えたり、アプリを選んだりできる。なお、このサービスは、厚生労働省の「2013年度 障害者自立支援機器等開発促進事業」に採択されている。

関口 聖