ニュース

ソフトバンクBB、発火事故で「TV&バッテリー」使用中止をよびかけ

 ソフトバンクBBと韓国のicubeは、iPhoneに接続して利用するバッテリー機能付きワンセグチューナー「TV&バッテリー」において、2件の発火事故が発生したことを明らかにし、ユーザーに使用中止を呼びかけている。製品は回収を行う方針で、回収方法や補償内容は10月15日にWebサイトで案内される。

 両社が明らかにしたところによると、ユーザーから、「TV&バッテリー」の発火事故が2件報告された。2件は製品の利用状況が異なったものの、いずれもACアダプターに接続している状態で発火事故が起きたという。どちらも、人的被害には至っていないとしている。

 両社は、現時点で原因が特定できていなものの、事故防止に万全を期すため、ユーザーには利用の中止を呼びかけている。また、製品は回収する方針を明らかにしている。

 使用中止および回収の対象となるのは、これまでに販売されたすべての「TV&バッテリー」。製品型番は「iGB-001」と「iGB-001b」の2種類が存在するが、これは製造時期の違いで、同一の製品となる。

 「TV&バッテリー」は、当時、「iPhone 3G」でテレビ(ワンセグ)が見られ、外付けバッテリーにもなる製品として、2008年12月31日に発売された。販売が終了したのは2013年8月8日で、合計約7万9000台が販売された。製造はicube。

 経済産業省では、同製品の発火で、火災が発生する「重大製品事故」が発生したことを受けて、2013年6月4日に事故を公表。原因は調査中だが、9月18日にも「重大製品事故」に至らない同種の事故が報告されたとして、同省のWebサイトでも注意喚起を行っている。

太田 亮三