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DTIのSIMパッケージ、アプリごとの速度切替機能

 ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)は、「ServersMan SIM LTE
100」(月額490円)において、ユーザーが指定したアプリが起動されると、高速通信の従量課金モードへ切り替わる新機能「ServersMan SIM Unlimited」を追加した。動画サービスなどは高速、SNSは低速といった使い分けができるようになる。

 今回、提供される機能「ServersMan SIM Unlimited」は、通常は100kpsながら、ユーザーがあらかじめ登録した特定アプリが起動すると、NTTドコモのLTEネットワークで高速通信できるというもの。事前に100MBにつき263円、500MBにつき1315円、1GBにつき2630円という3つのオプションから、好みのものを選択する。

 Android端末に専用アプリをインストールして利用する。通常は100kbpsという通信速度だが、指定したアプリの起動を感知すると、約2秒以内に、高速通信モードへと自動的に切り替わる。Androidのホームボタンを押すと通信速度も100kbpsに戻り、従量課金も終了となる。指定したアプリが画面に表示されていると検知される仕組みとのことで、バックグラウンドでの動作は検知せず高速モードにはならない。またチャージした通信量は「ServersMan SIM Unlimited」で確認できる。

 同社では、通常は安価な価格で利用しつつ、高速通信のほうが快適に利用できる動画サービスで従量課金にするという形を実現することで、「安い=遅い」というサービス形態に縛られることなく、ユーザーの好みにあわせた使い勝手と料金を両立できるとしている。

 DTIと親会社であるフリービットは、独自技術「Semantic Switch」により、今回のサービスを実現。同技術は課金システムとユーザーインターフェイス、ネットワークコアシステムをまとめたもので、交換機を瞬時に切り替えて速度を変更したり、時間帯や通信容量にあわせた設定をしたりできる。たとえば1日あたりの通信量を3MB、月間で100MBと制限して、それにあわせた料金で利用したり、使用する時間帯やアプリなど細かく設定して最適な料金で利用したりできるようにする。特許出願中とのことで、ユーザーが料金プランを組み立てられる仕組みとして、新たに開発したという。

関口 聖