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2013年、世界の4G契約数は“2億超え”と予測――矢野経調査

 矢野経済研究所では、携帯電話・スマートフォンメーカー、国内半導体メーカー、通信事業者、関連業界団体等を対象に、世界の携帯電話サービス、携帯電話端末市場に関する調査を実施した。調査期間は2013年3月〜10月で、同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査を併用したもの。

 同調査によると、世界の携帯電話契約数は2013年で約71億契約。同社は2014年に携帯電話普及率100%超を予測している。世界の第四世代携帯電話サービス(4G)の契約数は2013年に2億1960万契約の見込み。

2014年の携帯電話普及率は100%超えと予測

 世界人口70億5200万人超に対する携帯電話サービスの契約数は、人口を上回るペースで増加している。特に新興国においては固定電話の代替インフラとして携帯電話網の構築が進み、2000年代半ばより端末メーカー各社が取り組んだ低価格携帯電話端末も普及を後押ししている。また、世界の人口に対する携帯電話契約数を携帯電話普及率として試算すると、すでに100%を超えている先進国も多い。スマートフォンの普及により契約数(プリペイド方式を含む)が更に増加している状況。

 2012年の世界の携帯電話契約数は66億5957万9000契約。これは世界人口に対する携帯電話普及率94.4%であった。同社によると2013年は70億9393万5000契約で、普及率99.6%を見込み、2014年には75億4362万5000契約と、普及率100%を突破すると予測している。ほとんどの市場がプリペイド方式の契約であり、かつ携帯電話のニーズもまだまだ高く、増加の一途を辿るとみられる。

 なお、プリペイド方式の契約の場合、実際に使用されていない回線も相当数存在する。

世界市場における携帯電話サービス契約数と携帯電話普及率の推移/矢野経済研究所推計

2013年の第四世代携帯電話サービス(4G)の契約数は世界で2億超え

 世界市場における第四世代携帯電話サービス(4G)は、2013年8月末には世界の約200の通信事業者により、主に商用サービスとして提供されている。2012年の世界市場における4Gの契約数は7771万契約となった。内訳は、LTE(FDD)の契約数が7746万契約、TD-LTE(TDD)が25万契約。同社によると2013年の4G契約数は2億1960万契約を見込む。内訳は、LTE(FDD)の契約数が2億1710万契約、TD-LTE(TDD)が250万契約。2014年にはLTE搭載スマートフォンの大幅な増加が見込まれ、同年の4G契約数は5億225万契約、2018年は23億7200万契約が予測される。

世界市場における第四世代携帯電話サービス(4G)契約数推移/矢野経済研究所推計

世界の携帯電話端末市場規模

 世界の携帯電話端末市場において、中国・インド・ASEANを含むアジア・オセアニア地域で年々上昇傾向にある。なかでも中国では「1000元スマホ」(1元=16円換算で約1万6000円)と呼ばれる低価格スマートフォンの登場により、同国内においてスマートフォンの出荷台数が爆発的に増加している。 一方の巨大市場であるインド市場においても、スマートフォン市場は拡大しつつあるものの、3Gや4Gを提供できる通信網の整備が遅れていることもあり、スマートフォン出荷台数の急速な増加は2015年以降になるものと、同社は予測している。

 2012年の世界のハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォンの合計)の出荷台数は16億3937万台であった。内訳は、フィーチャーフォンの出荷台数が8億7013万台、スマートフォンの出荷台数が7億6924万台であった。2013年の世界のハンドセット出荷台数は18億705万9000台を見込む。そのうち、フィーチャーフォン出荷台数は7億5224万9000台、スマートフォンが10億5481万台で、スマートフォンの出荷台数がフィーチャーフォンを上回るものと見込まれる。2014年は20億3784万台、2018年は26億7501万台と今後もアジア・オセアニア地域が牽引し、世界のハンドセット出荷台数は拡大基調と予測される。

世界のハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)市場規模推移/矢野経済研究所推計

(川崎 絵美)