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LINEユーザーが3億人突破、サービス開始から2年5カ月で

3億の絆・3億のストーリーが繰り広げられている――

 日本時間の11月25日14時36分ごろ、無料通話・メッセージアプリ「LINE」の登録ユーザーが世界で3億人を突破した。

 同アプリを開発・提供するLINE株式会社では、本社カフェ内の特設会場に社員らが集まり、3億ユーザー達成の瞬間を見守った。スクリーンに映し出された数字が「300,000,000」を超えると、会場にクラッカーが打ち鳴らされるとともに、森川亮代表取締役社長と舛田淳執行役員/CSMOによりくす玉が割られ、3億ユーザー達成を祝った。

 LINEは、2011年6月23日にサービスを開始。2012年7月26日に5000万ユーザーを突破した後、2013年1月18日に1億ユーザー、7月21日に2億ユーザーを突破していた。今回、サービス開始から2年5カ月で3億ユーザーを突破した。

 3億ユーザー突破直後にあいさつに立った森川社長は、次なる目標として2014年中に5億ユーザーを目指すとし、さらに成長が求められると社員らに強調した。

LINE登録ユーザー数の推移。サービス開始から1億ユーザーまでには19カ月間、1億ユーザーから2億ユーザーまでには6カ月間、2億ユーザーから3億ユーザーまでには4カ月間で到達するなど、増加ペースは加速し続けているという
LINE株式会社の森川亮代表取締役社長

 一方、舛田氏は「簡単に言ってしまうと3億だが、この中の3億は、ひとりひとり別々のLINEのストーリーがある」と指摘する。同社が先日、タイでLINEにまつわるストーリーを募集したところ、「多くのLINEストーリーが愛に満ちあふれていた」という。「家族愛であるとか、友達であるとか、身近な人たちとのLINEを使った愛にあふれたストーリーを非常に多くエントリーしていただいた」。

 舛田氏によると、同社が2010年末ごろ、LINEの開発に取りかかるという段階で決まっていたのは「スマートフォンで、コミュニケーションをやろう」ということだけだったという。その中で導き出したのが、今までのインターネットサービスとは違うこと、他のサービスがいる場所とは異なるところであり、「それが、身近な人とのコミュニケーションだった」と振り返る。

 そういった中で2011年3月11日、東日本大震災が発生。「まさに社会的にも絆というものが大事になる中、私たちは私たちにできることということで、LINEのサービスをリリース」。それが現在は、日本だけでなく世界中にサービスが広がり、「まさに3億の絆・3億のストーリーが、私たちが提供しているサービス上で繰り広げられている」とコメント。集まった社員に、「3億という漠然とした数字ではなく、この中では毎日毎日いろんな人たちがいろんな思いを込めてコミュニケーションしているということを、引き続き意識しながら物を作っていって欲しいと思う」と呼び掛けた。

森川亮代表取締役社長(右)と舛田淳執行役員/CSMO(左)

永沢 茂