ニュース

クアルコム、ボリューム市場に向けた「Snapdragon 410」

 クアルコムは、ハイボリュームスマートフォン市場向けと位置付ける新たなチップセット「Snapdragon 410」を発表した。2014年前半にサンプル出荷が開始され、2014年後半には搭載端末が発売される見込み。

 「Snapdragon 410」は、中国市場などに投入されるスマートフォンへの搭載を想定したチップセット。LTEと主要な3G方式、世界の周波数帯に対応でき、デュアルSIM、トリプルSIMにも対応する。OSは、Android、Windows Phone、Firefox OSを含む主要なOSをサポートする。

 28nmプロセスで製造され、GPUは「Adreno 306」、1080pビデオ再生や13メガピクセルカメラ、64bitに対応する。Wi-Fi、Bluetooth、FM、NFCをサポートするほか、衛星測位システムではGPS、GLONASS、BeiDou(中国)に対応する。

 クアルコムは発表の中で、「Snapdragon 410」を提供することにより、「150ドル(1000元)以下のスマートフォンにLTEを搭載することが可能になる」とコメント。同社はまた、すべての「Snapdragon」シリーズでLTEをサポートする計画を発表しており、新興国でのLTEへの移行が進むとしている。

 クアルコムはこのほか、店舗やイベント会場などに向けた位置情報のソリューション「Gimbal Context Aware Proximity Platform」に、近距離のGimbalビーコンを2種類追加したと発表した。約30cmまで正確に計測できるとし、Bluetooth Smartを利用。「シリーズ20」(95×102×24mm)と、「シリーズ10」(28×40×5.6mm)がラインナップされている。Gimbalビーコンは当初はiOSに対応し、Androidにも対応する予定。

太田 亮三