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6インチの曲面ディスプレイ搭載「G Flex」

 「G Flex LGL23」は、LGエレクトロニクスが開発するAndroidスマートフォン。6インチの曲面ディスプレイを搭載し、スマートフォンとタブレットのあいだの「ファブレット」に位置づけられている。1月25日に発売される予定。

「G Flex LGL23」

湾曲したボディ、まっすぐに伸ばしても元通り

 最大の特徴は、湾曲した形で成型されているボディ。ディスプレイが上下が手前に来る方向の曲面となっていて、背面もそれに合わせた形状となっている。曲面ディスプレイを採用することで、横画面表示で映像コンテンツを見るとき、画面の左右端がより視点に近くなり、最先端のシアターのような感覚で視聴できる。縦に持つとき、上端がより手前に来るため、片手で操作がしやすくなり、通話時には顔に沿うよう形状のため、マイクと口、レシーバーと耳の距離が短くなって通話しやすいとしている。

 ボディは曲面形状で固定されており、ユーザーが自由に曲げて使うといったことはできない。ディスプレイ面の曲率は700R(半径700mmの円弧に相当)。曲がっているのは縦方向だけで、球面ではない。フロントパネルが曲面の剛体となっていて、そのフロントパネルに柔軟性があるフィルム状のタッチセンサーとディスプレイを貼り付けるようにして作られている。発表会の会場では、ディスプレイ層だけを接着せず、外付けにした特別なモデルも展示されていた。内蔵されるバッテリーも曲面になっているが、メイン基板は平面形状で実装されているという。

 本体が曲面になっている一方で、耐荷重性能は確保されており、ディスプレイを下にした状態で平面に置き、約70kgの圧力を加えても、正常に動作するという。圧力を加えると、曲面形状の端末全体が伸びて変形するが、圧力を取り除くと元の形状に戻る。曲面形状を実現したディスプレイ部分にはプラスチックOLED(有機EL)を採用しており、部材の一部にプラスチックを使うことで曲面形状を実現している。なお、搭載される6インチのディスプレイは解像度が1280×720ドットになっている。

 この有機ELディスプレイは、LGが本モデルのために開発したもの。ペンタイル型ではなく、各ピクセルが短冊状に並ぶストライプ型。LGでは「Real RGB OLED」方式と呼んでおり、IPS液晶ディスプレイに並の自然な色再現とシャープな画面表示が可能としている。

 背面パネルは取り外しができず、バッテリ交換はできない。背面パネルには細かい擦り傷が自然に修復する特殊コーティングが施される。背面パネルも曲面になっていて、オプション品のカバージャケットなども曲面形状となっている。

背面にボタン、1320万画素カメラ、ハイレゾ音源対応

 LGのグローバルフラッグシップモデル「LG G2」の特徴を継承し、背面のカメラ近くに電源・ボリュームキーを搭載する。側面や上下端にボタンはない。microSDカードスロットは内蔵しないが、microUSB端子に接続するmicroSDカードリーダーライターが同梱される。

 メインカメラは1320万画素、インカメラは240万画素。4Kの動画撮影にも対応するが、4Kの再生・出力は別の機器で行なうことが想定されている。背面の電源キー部にカラーLEDランプを内蔵することで、タイマーシャッターや、自分撮りの際にフォーカスを知らせるインジケーターとしても機能するようになっている。

 通常の非圧縮音源よりも解像度が高い、いわゆるハイレゾ音源が再生できるソフトウェアを搭載している。24bit/192kHzのWAV形式とFLAC形式のファイルの再生に対応する。ワンセグだけでなく、フルセグの視聴にも対応し、本体右上にテレビ用の伸縮アンテナを内蔵している。

マルチタスクを強化

 大画面を活かす機能としては、マルチタスク系の機能が強化されている。従来機種同様に、ウィンドウでミニアプリを表示できる、Qスライドという機能を搭載する。Qスライドでは動画やWebブラウザ、電話、カレンダ、電卓といった専用のQスライドアプリを利用できる。

 上下に画面を分割し、2つのアプリを同時に利用するデュアルウィンドウ機能も搭載する。こちらも利用できるのは同機能に最適化されたアプリに限られるが、ChromeやGmail、YouTube、マップといった標準アプリに加え、サード製アプリとしてはLINEも同機能に最適化されている。デュアルウィンドウ機能対応のアプリは、専用メニューウィンドウから起動するほかにも、マルチタスクの設定で「分割表示」をオンにしておくと、たとえばGmailでURLリンクをタップしたとき、リンクに応じたアプリがマルチウィンドウ表示で起動するようになる。

 通常のホーム画面に加え、標準でダイヤル画面が表示される独自デザインの「easyホーム」も搭載している。ホームボタンやバックボタン、メニューボタンは画面下部に表示されるソフトウェア表示式だが、ボタンをスワイプすることで左右のどちらかにまとめる機能も搭載している。

主な仕様

 チップセットは「MSM8974」で、2.3GHz駆動のクアッドコア。メモリーは2GB、ストレージは32GB。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、フルセグ(アンテナ内蔵、視聴のみ)、赤外線通信(リモコン機能のみ)、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)、テザリング(最大8台)に対応。SIMカードの形状はmicroSIM。防水・防塵は非対応。内蔵バッテリーは取り外せないタイプ。

 OSはAndroid 4.2。通信方式は下り最大150Mbps(理論値)のLTEのほか、グローバルパスポートでLTE、GSM、GPRS、UMTSをサポートする。バッテリー容量は3500mAh。大きさは約82×161×8.8(最厚部9.7)mm、重さは約178g。ボディカラーはブラックのみ。

 このほか、「au +1 Collection」のラインナップとして、LG純正のカバーもラインナップ。窓の付いた「G Flex QuickWindow Case」では、カバーを閉じると窓部分だけに時計や通知を表示でき、そのままフリック操作で表示内容を変更したりアラームや音楽プレーヤーを操作したりできる。

(太田 亮三/白根 雅彦)