ニュース

KDDI田中社長、春モデルで「ほかとは少し違う、auらしさ」を訴求

 KDDIは、2014年の春商戦に向けた新商品としてAndroidスマートフォン4機種、タブレット1機種の合計5機種を発表した。冬モデルとしてすでに発表されている7機種と合わせて、合計12機種を冬春モデルとして春商戦に投入する。1月22日には新商品発表会が都内で開催され、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏が登壇、概要や狙いを語った。

KDDI代表取締役社長の田中孝司氏
春モデル5機種(上段)を加えた合計12機種を春商戦に投入

 発表会を通して田中氏の口から繰り返されたのは、「違い」。iPhoneがドコモからも発売されたことで“3社横並び”と言われるものの、「詳しく見ると、違いが出てきている」とし、エリアの拡大からサービス、端末ラインナップまで、「ほかとは少し違う」と訴えて、auの独自色をアピールした。また、春商戦向けということで学生や新生活に対応した内容も多く盛り込まれた。

2014年3月で「4G LTE」800MHz帯は実人口カバー率が99%に

 田中氏はまず、「4G LTE」の800MHz帯における実人口カバー率が、2014年の3月末に99%になる予定であることを明らかにし、「(端末上で)“3G”の表示を見なくなる、そんな時代がやってくる」と、LTEでほぼすべての利用をカバーする意向を示した。一方で、90%を超えてから人口カバー率を増加させるには、「たった0.1%を上げるのも、非常に厳しくなる」とも語り、100%を達成する時期については明言を避けている。田中氏からはまた、全国772の大学、すべてのキャンパスで「4G LTE」が利用できることも紹介され、「auであれば、大学は100%カバーしている」と受験生や大学生に向けた紹介も行われた。

つながりやすさ、LTE国際ローミングも「ナンバー1」

 つながりやすさ、満足度といった指標では、ネオマーケティングが実施した、iPhone 5s/5cを使った47都道府県別の「つながりやすさ満足度調査」の結果を示し、「ダントツ、ナンバー1」とアピール。ほかのキャリアで対応が進んでいないLTEの国際ローミングについても、新たにフランスも「ここ数日で開始する」ことを明らかにし、日本人の渡航が多い国・地域のトップ10のうち、5つの国と地域に対応したことを紹介。さらに渡航者数ランキングで11位のシンガポールにも対応しているとし、「LTEローミングもナンバー1」と訴えた。

6インチクラスの“ファブレット”2機種を投入

 新しい端末ラインナップについては、5インチ以上のスマートフォンの稼働率が、auの中でも拡大している様子をグラフで紹介。「大画面にシフトしており、もう少し、大きなものを追加したいと思った」と背景を語り、6インチディスプレイの「G Flex」で迫力のある動画鑑賞が楽しめる様子や、6.4インチの「Xperia Z Ultra」で写真や動画を「みんなで鑑賞できる」と紹介。続けて7インチディスプレイのタブレット「AQUOS PAD」も示し、三辺狭額縁で画面占有率が8割になっていることや、「食べログを見て電話したい時にも便利」と「Passtock」によるスマートフォンとの連携機能も紹介した。

 「ファブレット」と呼ぶ6インチクラスのスマートフォンについては、後の質疑応答の時間に、市場に受け入れられるかどうかの見通しが聞かれた。田中氏は「大画面の端末が拡大している。日本人には向かないかな? と思っていたが、数値上もはっきりしてきた。ファブレットは計画段階では相当なチャレンジではないかと思っていたが、少し確信に近づいてきた」と語り、ユーザーの動向を踏まえ、受け入れられる素性があるとの見方を示している。

 4.5インチディスプレイの「AQUOS PHONE SERIE mini」については、「大画面でコンパクト、画面の密度は487ppiでグラビア印刷よりも高密度、カメラも明るさがF1.9」と具体的に触れられたほか、「URBANO」も「スマホ初心者に人気のモデル。シニアの方も楽しめる」と紹介された。

学割や“ラッキー”を拡充

 サービスでは、定額でコンテンツ使い放題の「auスマートパス」をまず取り上げ、「ラッキーを充実したい。なんとなく日常的に立ち寄るお店で、オトクを感じてもらいたい。毎日のように配っている」と、クーポンなどの会員特典を充実させている様子を示したほか、ロッテリアの「キム勝ツゲンかつぎバーガー」のセットが190円割引になるなど、学生向けの特典も紹介。今後、合格祈願に関連した特典を準備していることにも触れられたほか、iPhoneの修理代金サポートや、学生向けに自転車保険を無料で提供するといった内容も明らかにされた。

 このほかにも、「学割」でauスマートパスが0円になる特典や、タブレットとスマホのセットで基本使用料を割り引く「データシェア」、WiMAX 2+対応のモバイルWi-Fiルーターとのセット「auスマートバリュー mine」など、さまざまな取り組みやキャンペーンを実施しているとし、自宅訪問も含めた「auスマートサポート」での実績や、650本以上の使い方の動画を掲載している様子が紹介された。

質疑応答、春商戦は「適切なキャッシュバックで」

 質疑応答の時間には、販売価格での競争が激化しているとして、ハイスペックで高額な端末は売りにくいのはないかと問われた。田中氏は「これから学割のシーズンで、年末年始のキャッシュバックの商戦から、違いをアピールできる商戦に変わっていけばと思うが」と語り、販売促進費がかさむ売り方に警戒感をみせたが、そうしたキャッシュバックによる競争の影響下にあるとも認め、「適切なキャッシュバックで頑張っていきたい」とした。

Firefox OS搭載端末の投入は「2014年度内」

 Firefox OSを搭載したスマートフォンについては、すでに発表されているように「2014年度内に発売できるよう、頑張っている。少し違う世界を提案できれば」とした。

SIMロック解除に難色「ビジネスモデルが成熟できていない」

 auのラインナップのSIMロックを解除するかどうかについては、「ビジネスモデルが成熟できていないと思っている。まだまだ検討している段階。現時点ではSIMロックがかかっている」と回答。KDDIとして慎重に検討しているとした。

田中氏は発表会後の囲み取材にも応じた。LTEのエリアを拡大しているのはVoLTEを睨んだものだが、詳細は「今それを言うと、ネタが無くなっちゃう」とのこと

CMキャラクターも登場

 発表会ではこのほか、テレビCMなどに登場する哀川翔、剛力彩芽、福士蒼汰が登場し、新しい端末ラインナップやCMに関するトークセッションに臨んだ。トークセッションの第2部では、「学割」キャンペーンなどでCMに登場する哀川翔、つんく♂と、モーニング娘。'14から5人が登壇。モーニング娘。'14には、お笑いコンビ・森三中の2人が“大人の事情”で加わり「モリ娘。」として活動するなど衝撃的な展開も明らかにされた。「モリ娘。」は新曲を用意し、CD化も検討。ダンスも開発しているという。

CMにキャラクターの哀川翔、剛力彩芽、福士蒼汰が登壇、新端末の魅力を語った
第2部では学割キャンペーンのキャラクターを務める哀川翔、つんく♂と、モーニング娘。'14から道重さゆみ、譜久村聖、生田恵里菜、飯窪春菜、石田亜佑美の5人が登場。森三中を加えた「モリ娘。」の展開が告げられる……。

(太田 亮三)