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富士フイルム、動画をプリントしAR技術で再生する新サービス

原宿に写真関連の直営店もオープン

 富士フイルムは、スマートフォンで撮影した動画から写真を切り出してプリントし、プリントした写真をスマートフォンで撮影するとAR技術で再び動画を再生できるという「動画フォト! サービス」を4月下旬より開始する。

「動画フォト! サービス」の「うごく動画プリントAR」

 「動画フォト! サービス」は、専用アプリを使い、スマートフォンで撮影された動画(2分以内)から静止画を切り出してプリントできる「動画プリント」と、プリントした写真からさらにAR技術で動画を呼び出せる「うごく動画プリントAR」の2種類のプリントサービスで構成されている。プリントの大きさははがきサイズで、アプリから申し込んだ後、宅配か店頭で受け取れる。

 プリントの価格は、「動画プリント」が1枚80円程度、「うごく動画プリントAR」は1枚250〜300円程度になる見込み。

 「動画プリント」「うごく動画プリントAR」のどちらも、撮影した動画から良いシーンが20枚程度、自動的に切り出されてユーザーに提示される仕組みを採用しており、簡単に操作が可能。切り出した静止画は富士フィルムの画像保管サービス「マイフォトボックス」に保存することもできる。

 「うごく動画プリントAR」では、写真の元になった動画をサーバーにアップロードして保存する仕組みになっており、「うごく動画プリントAR」のコードが付加された写真を受け取ったユーザーは、専用アプリで画面を写真にかざせば自動的に動画にアクセスし、写真が動き出したかのような見た目で映像と音声を再生できるようになっている。動画の保存期間は2年間を予定する。

プリント関連の製品も拡充する

 同社はまた、スマホ時代のならではの写真の新しい楽しみ方を体験できると謳う写真直営店「WONDER PHOTO SHOP」を東京・原宿に2月7日にオープンする。

 明治通りに面する同店では、1階、2階で構成。1階は写真のプリントを店員と相談しながらできたり、カップルや友達と一緒に座ってプリントしたりできるスペースを用意。写真を加工して作るスマートフォンケースも用意されている。「うごく動画プリントAR」も先行体験スペースが用意されている。若手のアーティストとコラボレーションしたテンプレートや封筒なども用意され、プリントした写真のプレゼントにも利用できる。

 1階の奥には、富士フイルムのデジタルカメラからチェキシリーズまでの製品を用意するほか、バッグやストラップといったカメラアクセサリー、マスキングテープやアルバムなど写真関連の雑貨が所狭しと並べられている。また、店内にはプリントサービスを利用して印刷した写真が至る所に貼られ、利用イメージを膨らませることができる。

 2階の奥には本格的な写真が撮影できるセルフポートレートスタジオを設置。ワークショップが開催されるスペースも用意されている。

個性の発揮はリアルが重要、プリントは自己表現のツール

 6日に都内で開催された発表会では、富士フイルム イメージング事業部長の山元正人氏が登壇。調査データや流行を示しながら、「スマートフォンの普及で、デジタルカメラとは違う楽しみ方が広がっている。若い女性を中心に、写真の楽しみ方が変わってきている」と指摘。デジタルネイティブなどと呼ばれる10代では、プリントしてアルバムを作ることが“新しい楽しみ方”として広がっているとし、個性を発揮するためにもリアルの世界でのアイテムが重要になっていると語った。

 同社として初めてという直営店「WONDER PHOTO SHOP」については、こうした若年層のリアルへの回帰に対応するものとし、「双方向のコミュニケーションの場として、我々にも発見のある場、驚かせてもらう場」と、マーケティングの面でも重視している様子。「プリントはどんどん個性的になり、自己表現のツールになっている。リアルなものをどんどん使って楽しんでもらう。それを加速できるのではないか」と意気込みを語った。

富士フイルム イメージング事業部長の山元正人氏

「WONDER PHOTO SHOP」店内の様子

東京・原宿、明治通沿いの「WONDER PHOTO SHOP」。右が原宿方面、左が渋谷方面
1階
2階

(太田 亮三)