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ソフトバンク、次世代LTEでマクロ・極小セル連携の干渉制御技術

 ソフトバンクモバイルは、LTE-Advancedに向けマクロセルと極小セルを連携させた干渉制御技術「ネットワーク連携三次元空間セル構成」の実証実験を開始した。実験期間は2015年3月31日までで、東京都江東区と港区のお台場エリアで実施される。

「ネットワーク連携三次元空間セル構成」

 トラフィック対策として、特に都市部では、屋外をカバーするマクロセルと、屋内をカバーする極小セル(ピコセル)が重畳して設置されるオーバーレイ・セル構成の検討が重要になっている。

 ソフトバンクでは、電波の干渉を抑えてスループットを向上させる技術として「ネットワーク連携干渉制御」を実現しており、干渉低減技術に機能を追加した「連携eICIC」を開発。時分割でマクロセルとピコセルの干渉を抑えるほか、ピコセル同士の干渉も基地局間で連携して制御する「連携基地局ビームフォーミング制御」「基地局間協調送信制御」「極小セル向け連携eICIC」などを開発し適用する。

 また、基地局間の連携で重要になる時間同期や、伝送遅延対策として、GPSを利用した高精度基地局間同期技術、X2インターフェイスを用いたネットワーク連携制御技術が改良されて適用されている。

 実験ではイントラネット、およびインターネットを用いた各技術の動作確認が実施され、スループット向上も評価される。

太田 亮三