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エプソンのスマートグラス「MOVERIO」、オペラ公演での実証実験

  セイコーエプソン、新国立劇場運営財団、電通国際情報サービス、Zimaku プラスの4社は共同で、2月28日~3月2日まで、新国立劇場オペラ研修所公演において、エプソンの新型スマートグラス「MOVERIO BT-200」による、字幕表示の実証実験を行う。

MOVERIO BT-200

 MOVERIO BT-200は、メガネ型のウェアラブル端末MOVERIOシリーズの最新モデルで、4月24日に発売する。目の前の風景と、メガネのレンズ部分に映し出された映像を同時に見ることのできるシースルーモバイルビューアーで、メガネをかけた状態で使用する。

 一般的にオペラはイタリア語やドイツ語などの言語で歌われるため、舞台脇などに設置されている大型LED表示機で、日本語訳の字幕を見ながら観劇する。舞台から視線をはずすことで没入感が損なわれるといった、オペラ鑑賞の課題を解決できるデバイスとしてMOVERIO BT-200が期待される。

 同製品を利用して、シースルー字幕表示を利用した観劇が実用化できるかといった実証実験が行われる。ドイツ語のオペラ「ナクソス島のアリアドネ」において、新国立劇場友の会会員や、劇場関係者が被験者として参加する。なお、一般観客の参加は受け付けていない。

川崎 絵美