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フェラーリやベンツのハンドルからSiriを起動、Appleが「CarPlay」発表

 米Appleは2日、自動車内でiPhoneを快適・安全に使えるようにする「CarPlay」を発表した。iOS7のアップデートとして提供され、iPhone 5s/5c/5で利用できる。間もなく開幕する「ジュネーブモーターショー」において主要自動車メーカーとともに披露するとしており、フェラーリ、メルセデス・ベンツ、ボルボがCarPlay対応モデルを今週発表するという。

 さらに今後、本田技研工業、三菱自動車、日産自動車、富士重工業、スズキ、トヨタ、BMWグループ、フォード、ゼネラルモーターズ、現代自動車、ジャガー・ランドローバー、起亜自動車、PSA・プジョーシトロエンの各社も、CarPlay対応モデルを発売する予定だとしている。

 Appleによると、CarPlayは自動車上のインターフェイスから簡単に操作可能。iPhoneをCarPlay対応車両に接続すれば、ハンドル上のボイスコントロールボタンを押し続けることでSiriを起動でき、電話をかける、マップを使う、音楽を聴く、ボイスメッセージを確認する――といった操作が直感的に行えるようになる。運転から注意をそらすのを最小限にしてiPhoneを使えるという。

 着信メッセージをSiriが読み上げたり、ドライバーが話したメッセージを書き起こして返信するといったことも、“アイズフリー(目で確認する必要がない)”で可能だという。

 また、マップでは、連絡先やメールなどから推測した最近の立ち寄り先をもとに行き先を予測。ルート案内、道路状況、予想到着時刻を示すほか、車両の内蔵ディスプレイに表示されるマップとともに音声によるルート案内も受けられるとしてる。

永沢 茂