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「LINE電話」、Android版で先行スタート

 LINEは、17日、スマートフォン向けアプリ「LINE」で利用できる有料通話サービス「LINE電話」をAndroid版で提供を開始した。日本のほか、米国など世界8カ国で利用できる。

 LINE電話は、LINEのアプリから利用できる通話サービス。国内外の固定電話や携帯電話宛に、独自の価格で電話をかけられる。8カ国でのサービスインとなるが、国をまたいだ通話の場合、通話料は、電話をかけた相手の場所によって異なる。日本のユーザー宛にかけた場合は、どの国から発信しても日本宛の料金になるとのこと。利用イメージとしては、Skype Outに近い。050番号は発行されず、相手には自分の電話番号がそのまま通知される(ドコモ宛は番号が通知されない)。110番など緊急電話にかけることはできない。

 「LINE」のアプリを最新版に更新し、上部メニューの「その他」からアクセスできる。

 通話料の支払いは基本的にプリペイドだが、有効期限の異なるパックが用意される。日本での通話料は、あらかじめチャージしておき有効期限が180日間となる都度課型のコールクレジットでは、携帯電話宛で1分14円、固定電話宛で1分3円。また有効期限が30日間で、60分まで話せる「30日プラン」で携帯電話・固定電話の両方にかけられるパックは390円(1分あたり6.5円)、固定電話だけにかけられるパックは120円(1分あたり2円)。なお利用料はいずれも非課税。

 2月26日の発表会ではIP電話として案内された同サービスは、アプリからの発信は、いわゆるVoIPとしてパケット通信で音声を運び、ゲートウェイを介して回線交換に切り替えて相手に繋がるという仕組みだという。そのため、相手側が「LINE電話」を使っていなくても、そのまま電話できる。なお、LINEでは大規模な回線の確保で品質を確保する、としているが、どの回線を利用しているか明らかにしておらず、LTEや3Gで発信する際、遅延の程度や音声のビットレートなど、品質の違いも開示されていない。

 LINEではiPhone版も近日中に提供するとしている。

関口 聖