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LINE電話のSIM差し替えによる番号偽装問題にコメント

 3月17日にAndroid版を先行リリースした「LINE電話」の仕組みをめぐって、発信者番号の偽装による悪用を懸念する声が広がっている。LINEはこの件で、3月28日の公式ブログ内で以下のような釈明のコメントを発表した。

 「SIMカードを差し替える事で、番号を偽造する手法があるのではないかというご意見がございますが、実際には、本来の電話番号の持ち主に気づかれずに、第三者が電話番号をなりすましたり、悪用をする可能性・発生の頻度は極めて低く、現実的には極めて困難だと考えられます。」(LINE公式ブログ:原文ママ)

 「なお、個別の対応内容及びその方針については、セキュリティ上の理由により公開を控えさせていただきますが、本件に限らず、弊社は犯罪への対応に関しては、警察などの公的機関からの正当な要請に応じて、適宜行っております。引き続き、安心して「LINE電話」をご利用ください。」(LINE公式ブログ:原文ママ)

 これに対してユーザーからは“ぜんぜん安心できない”との声もあがっている。弊誌のLINE電話 速攻レビューでもお伝えしたとおり、LINE電話では、SIMカードを抜いた状態でもWi-Fi環境であれば電話がかけられてしまう。たとえば(キャリアなどの)電話番号を解約した後にも、LINE IDは生きつづけ、別の人物が同じ電話番号で契約した場合、同一電話番号によるLINE IDが取得されてしまう。これにより、悪用されるといったケースも起こりえる。

 公式ブログのコメントによると“発生頻度は低い・極めて困難”であるが、実際には可能だということ。単なるイタズラ目的とは別に、振り込め詐欺などの犯罪においては、困難だから起こりえないということにはならない。

 また3月28日、LINE執行役員舛田淳氏は「【ご報告】LINE電話の件、皆さんのtweetなど拝見いたしました。ありがとうございます。ご指摘いただいている点については、さらに安心してお使い出来るよう強化策を実施することを先ほど決めております。来週中を目処に適用することで動きます。」と自身のTwitterでコメントしている。

 LINE公式ブログでは、「気づかれずに万が一、故意や悪意のある第三者によって自分のアカウントがログインされた場合や、電話番号をなりすまされた場合は、もとの端末を保持している本人のLINEが利用できなくなるため、全く誰にも気づかれずに悪用され続ける可能性は非常に低いです。(原文ママ)」との見解を示している。LINEは複数端末での同時利用ができない仕組みにはなっているが、“使えなくなったことに気がつかないうちに悪用されていた”というケースは考えられる。LINEのアクティブユーザーではない場合、悪用されたことに気づく可能性は低くなり、気づいた時には遅いという事態が起きてしまう。

 LINE側の対処として、電話番号とLINE IDのひもづけ方や、SMS認証によるアクティベートを強化する必要がある。舛田氏のTwitterのコメントにもあるように、「来週中を目処に適用」(コメントしたのが先週なので、今週には適用)としており、なんらかの対処がなされるようだ。

(川崎 絵美)