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キッズ向けのWi-Fiスマホ「クリオ」やSIMフリーの「ポラスマ」

 クロスリンクマーケティングは、キッズ向けの製品として、Wi-Fiスマートフォン「Kurio 4S」、Wi-Fiタブレット「Kurio 7S」、SIMロックフリーのスマートフォン「PolaSma」を発売する。全国のトイザらスの店舗およびトイザらスのオンラインストアにて、4月2日より予約を開始し、4月25日より販売が開始される。トイザらス以外の販売方法について、現在計画中としている。

 価格は、Wi-Fiスマートフォン「Kurio 4S」が1万1999円、Wi-Fiタブレット「Kurio 7S」が1万8999円、PolaroidブランドでSIMロックフリーの「PolaSma」が2万7999円(いずれも税抜)。「PolaSma」については、トイザらスの店頭ではビッグローブのSIMカードも同時に販売される。

「Kurio 7S」
「Kurio 4S」
「PolaSma」

キッズ向け3機種、「PolaSma」は大人も使える内容に

 今回、クロスリンクマーケティングから発表された3機種は、いずれもキッズ向けを謳うのが特徴で、特に仏KD INTERACTIVE製の「Kurio」(クリオ)ブランドの2機種は、キッズ向けとして開発され、すで欧米で販売実績のある端末を日本向に投入する形。詳細なペアレンタルコントロール機能や、キッズ向けのゲームが60種類以上プリインストールされるのも特徴になっている。

 PolaroidブランドでSIMロックフリーの「PolaSma」は、同じくキッズ向けのモードに変更するアプリやポップなボディカラーを採用する一方で、5インチのディスプレイや薄型のボディなど、一般的なスマートフォンのスタイルを踏襲。クアッドコアCPUに800万画素のカメラを搭載するなど、スペックの面でもミドルクラスの3Gスマートフォンとして利用できる内容で、国内向けモデルでは採用例が少ないデュアルSIMスロットも特徴になっている。

「Kurio 4S」「Kurio 7S」

 「Kurio」ブランドの2機種は、いずれも毎日更新されるWebフィルタリング機能や、利用アプリ・時間の制限、管理が可能。

 60種類以上の教育、ゲーム、音楽などのアプリがプリインストールされるほか、「Kurio Store」からオリジナルアプリをダウンロード可能。Google Playにも対応し、保護者は幅広いアプリの中から、子どもに使わせるアプリを選択することもできる。キッズ向けのモードを解除すると、通常のAndroid端末として利用できる。

 Wi-Fiタブレット「Kurio 7S」は、対象年齢が4歳~というWi-Fiタブレット。7インチ、1024×600ドットのタッチパネルディスプレイを搭載し、メインカメラは210万画素、インカメラは30万画素。デュアルコアCPUを搭載し、Android 4.2.2を採用している。microSDカードスロットも備えている。製品にはライトブルーの保護カバーが同梱される。

 Wi-Fiスマートフォン「Kurio 4S」は、対象年齢が6歳~となるWi-Fiスマートフォン。電話としてよりも、小型のタブレットという位置づけになっており、子どもが持ちやすいデザインが採用されている。ディスプレイや3.97インチ、800×480ドットのタッチパネルディスプレイで、メインカメラは210万画素、インカメラは30万画素。デュアルコアCPUを搭載し、Android 4.2.2を採用している。microSDカードスロットも備えている。ボディカラーは黒の白の2色をラインナップする。

「Kurio 4S」
「Kurio 7S」

デュアルSIMスロットのスマホ「PolaSma」

 PolaroidブランドでSIMロックフリーの「PolaSma」(ポラスマ)は、「Kurio」シリーズと同じくペアレンタルコントロールを充実させ、Webサイトやアプリ、利用時間などを細かく設定できる「KIDO'Z」アプリを搭載する。特定の宛先のみに電話ができる機能や、端末の場所を保護者が確認できる機能も提供される予定。

「PolaSma」

 「KIDO'Z」アプリを利用しない場合、通常のAndroidスマートフォンとして利用できる。Google Playに対応するほか、カメラのブランドということもあり、6種類のカメラ関連のアプリも予めインストールされている。

 SIMロックフリーで通信契約を自由に選択可能。SIMカードスロットは2つ備えている。通信モジュールは1つのため、2つのSIMカードを同時に利用することはできず、設定でどちらかのSIMカードに切り替える排他利用になる。今後、切替操作を簡単に行えるアプリの提供が検討されている。

 通信方式はW-CDMAに対応し、周波数帯は2100MHz、800MHzをサポートする。LTEは非対応。800MHz帯は、ドコモのFOMAプラスエリアでの利用が想定されている。

 ボディカラーはチェリー、ブルーベリー、レモンの3色展開。ディスプレイは、ジャパンディスプレイ製で、5インチ、960×540ドット、5点マルチタッチのIPS液晶を搭載している。メインカメラは800万画素、インカメラは200万画素。最大32GBまでのmicroSDHCカードスロットを備えている。CPUは「MTK6582」で、1.3GHzのクアッドコア。ストレージは4GB、メモリは1GB。無線LANはIEEE802.11b/g/n。OSはAndroid 4.2.2。

 バッテリー容量は1650mAh。Wi-Fi接続時の連続待受時間は約40時間、動画再生時の連続駆動時間は約3時間。大きさは約142×70×7.9mmで、重さは約152g。

キッズ向けスマートデバイス「これからも続々出てくる」

 4月2日には都内で発表会が開催された。登壇したクロスリンクマーケティング 代表取締役の平石鳳志氏は、子供の中でも特に女子は、年代別の欲しいものランキングで携帯電話が1位になっているというデータを示し、小学校3年生以上ではいずれの学年でも携帯電話が1位になるなど、注目を集めている様子を紹介。発表した3機種ではいずれもペアレンタルコントロール機能を充実させた様子を解説したほか、カラーバリエーションを揃えた「PolaSma」なども、女子を含めた幅広い好みに対応できるとした。また、いずれの機種も、電話とメールのサポート窓口を用意し、操作や利用の不安に応えるとしている。

 平石氏からは、「Kurio」シリーズは初年度でそれぞれ5万台、「PolaSma」は初年度で10万台という販売目標が掲げられたほか、「キッズ向けスマートデバイスのトップランナーとして、これからも端末が続々出てくる」と意気込みが語られた。

クロスリンクマーケティング 代表取締役の平石鳳志氏

太田 亮三