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来店するだけで楽天ポイントが貯まる「楽天チェック」提供開始

 楽天のグループ会社であるスポットライトは、店舗へ来店するだけで楽天スーパーポイントが貯まるO2Oサービス「楽天チェック」の提供を4月2日に開始した。対応OSはiOS 7.0以降、Android 2.3.3以上。スマートフォン向けのアプリとして無料で提供されている。

 「楽天チェック」はスマートフォンに無料の専用アプリをインストールし、加盟店舗へ来店、アプリでチェックインすると「楽天スーパーポイント」が貯まるO2Oサービス。加盟店舗はユーザーの属性を絞ったお得情報やクーポン配信なども可能となり、効果的な販促施策を展開できるメリットがある。

 サービス開始時点で、参加ブランドは「紳士服はるやま」や「パルコ」、「日比谷花壇」など61ブランドとなる。加盟企業のひとつで、コンビニエンスストアやスーパーマーケットを展開する株式会社ポプラの中間昭登氏は、楽天チェック導入の理由として「コンビニやスーパーはほとんどのお客様が店舗の徒歩圏内にいるため、店舗へ立ち寄るきっかけのひとつになる。品揃えや販促展開に活かしていきたい」とコメントしている。

 加盟企業が支払う費用は、来店者数(チェックイン数)に応じた従量課金となる。初期費用は店舗数に関わらず1企業あたり15万円。月々の費用など固定のランニング費用はかからない。

 スポットライト代表取締役の柴田陽氏は、日本のマーケティングにおいてポイントサービスの効果は絶大とし「たとえば“5%引きにします”という打ち出しよりも“ポイント3倍”にしたほうが実際には3%の値引きであるにも関わらず、効果が高い」と、これまで試験的に実施してきたキャンペーンなどの結果とともに紹介した。

 また、同社が提供するO2Oサービス「スマポ」においてポイントが3倍になる“お出かけ節電キャンペーン”を実施したところ、来店数(チェックイン数)が2倍に増えた実績があるという。楽天スーパーポイントの認知度や利便性の観点からすると、さらに効果の高いサービスになる見通し。

 消費増税による消費への影響に対して、タイムリーなツールとしてO2Oサービスに期待が高まっている。同社では、2015年までに1億人の集客を目指している。

川崎 絵美