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100MB+IP電話60分で月額500円、フリービットの新オプション

 フリービットは、MVNO(仮想移動体通信事業者)型サービス「freebit mobile」で、月額500円(税抜、以下同)の新オプションプラン「フラットパック」を5月1日より提供する。国内向けのIP電話による通話60分相当と100MB分の高速通信が利用でき、速度制限時は250〜300kbpsで通信できる。

 これまで同社では、Androidスマートフォン「PandA」の端末代をセットにしたプランとして月額2000円〜を提供してきた。今回発表されたオプションプランは、これに加えて月額500円を支払うことで利用できる。

新オプション
既存プラン

 無料通話分は1260円(携帯電話宛の通話で60分相当)で、100MB分の高速通信とセットにしたことで、一定の利用量を定額におさめ、利用しやすい形にした。高速通信の利用分を使いきると速度制限がかかることになるが、その際の通信速度は250〜300kbpsになる。これまでは150〜200kbpsだったが、NTTドコモが2013年度のMVNO向けパケット通信接続料を値下げしたことを受けて増速が可能になった。なお、ドコモのMVNO向け接続料の値下げは、フリービットの料金に既に織り込み済とのこと。

【お詫びと訂正】
 初出時、今回発表された内容を「新プラン」として記載しておりましたが、正しくは「新オプションプラン」となり、別途基本料等が必要となります。お詫びして訂正いたします。

 このほか、スマートフォン「PandA」の新たなファームウェアも提供される。利用するアプリに対して適切なメモリを割り当てられるよう、クラウド側で処理する機能や、サポートセンターとやり取りする際に窓口のスタッフがユーザーの「PandA」の画面を見ながら案内できるリモートサービス、独自マーケットの「Cloud Market」、シンプルな操作感を目指したオリジナルのホーム画面が新機能になる。

PandAのセカンドロットはハードウェア性能が向上
新ファームウェアを提供

 「PandA」のハードウェアは3月中旬、セカンドロットに切り替えられた。このセカンドロットは、最初に出荷されたものと比べて、メモリが倍増(512MB→1GB)し、CPUはデュアルコア1GHz駆動から、クアッドコア1.2GHz駆動へと進化した。OSもAndroid 4.2.1(以前は4.1.1)になった。ユーザーに混乱を招かないよう、同じ外観を踏襲して、同一モデルとしてスペックアップしたことになるが、今後については新たな機種の投入を検討中とのこと。なお、ファーストロットでも今回公開された新たなファームウェアもあって、セカンドロットと同等の使い勝手になっているとのこと。

コンパクトな店舗を開発、5月には名古屋へ

石田社長
名古屋に出店

 SIMカード単体の「ServersMan SIM」シリーズを傘下のDTIが提供する一方、端末をグループ会社で開発して、昨年12月、福岡天神に直営店舗を開設したフリービット。代表取締役社長の石田宏樹氏によれば、オンラインでの販売では男性が76%を占めていたが、実店舗では男性が53%、女性が47%とほぼ半々になったという。また10代〜40代に受け入れられたとのこと。

 また2m×1.8mという面積におさめ、移動も可能な「STAND」という小型店舗も開発。これは商業施設内などに期間限定で展開できる、屋台のようなつくり。1トントラックで運搬でき、商業施設の貨物エレベーターにも乗せられるとのことで、スタッフが2人いれば1時間で店舗としてオープンできるという。バッテリーで駆動するこの「STAND」を“コアモジュール”と呼ぶ石田社長は、基本的にデータ通信サービスということもあって、30〜35分程度で入会手続きが完了するなど、コンパクトな店舗運営が可能であることをアピールした。

 福岡での手応えを踏まえて、5月3日には名古屋・大須に新店舗をオープンする。将来的には東京にも出店予定とのことで、3年間で100〜120万契約、国内市場シェア1%の獲得を目指す。

freebit mobileをプロデュースする建築家の迫慶一郎氏

 会見終了後、総務省で進められている議論に関連して、MVNOとしての要望を尋ねたところ、石田氏は「いつまでMVNOというサービスが利用できるか保証がない状態。ロードマップを示して欲しい」と語った。既存のキャリアから帯域を調達してサービスを提供するMVNOだが、その帯域がいつまで、どれくらい借りられるのか、保証はなく、MVNOビジネスの不安定化を招く要素、という主張。一方、他のMVNOからSIMロックフリーの促進といった声が挙げられていることについては、freebit mobileでは端末開発・販売やサポートまで垂直統合で手がけて、リテラシーが高くないユーザーに向けたサービスであり、他のMVNOとビジネスモデルが異なるとしつつも、市場を拡げる面でSIMロックフリーが促進されることに意義があり、サポート面でのビジネスが生まれる可能性も指摘して、理解を示した。

(関口 聖)