ニュース

ソフトバンク、今夏より全国の900MHz帯でLTEを提供

2.1GHz帯とのキャリアアグリゲーションも示唆

 ソフトバンクモバイルは、今夏より、2.1GHz帯に加えて900MHz帯でもLTEを提供する。2014年3月期の決算発表で、代表取締役社長の孫正義氏が明らかにした。

 孫氏によれば、MCA無線やRFIDタグ、パーソナル無線などの既存の無線システムの移行に目処が立ったとのことで、「今年の4月から電波を吹ける許可が出ていたが、現在(移行する)最後の数社と手続きを行っているところ。目処は立った。今年の夏と言っておいたほうがいいだろう」と語り、今夏より、割り当てられた900MHzの残りの帯域を使って、LTEを全国展開する方針を明らかにした。現在は、900MHz帯の5MHz幅×2が、3Gで使われている。

 加えて、異なる周波数帯を組み合わせ、仮想的に連続した周波数帯のように扱ってLTEの高速化を図る「キャリアアグリゲーション」も導入を示唆。「900MHz帯と2.1GHz帯でできる」と可能性に言及するとともに、「いつも発表は後発だが、準備はしている。サービス競争であり、電波さえもらえれば負ける理由はない」と自信を見せている。

代表取締役社長の孫正義氏

太田 亮三