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4K動画や一眼レフ風の写真も撮影可、ノイズキャンセル対応の「Xperia ZL2 SOL25」

 ソニーモバイル製の「Xperia ZL2 SOL25」は、約5インチのフルHDディスプレイを採用し、約2070万画素カメラで4Kサイズ(一辺が4000ドット程度の解像度)の動画を撮影できる。本体価格は未定で、毎月割の額なども決定していないという。

 スペック的にはグローバルで販売が始まっているXperia Z2に近いが、ディスプレイのサイズや、背面デザインなどが大きく異なる。本体サイズはXperia Z2より厚みが増しているものの、そのぶん高さが縮まっている。一方で、4K動画撮影に対応したカメラや、ノイズキャンセリング機能などはXperia Z2と共通の要素だ。

ソニーの技術を結集したカメラ

 約2070万画素カメラは、1/2.3型イメージセンサーのExmor RS for mobile、画像処理エンジンのBIONZ for mobile、そして暗がりでも明るく撮れるレンズ「Gレンズ」と、ソニーの技術をまとめたもの。ハードウェアの仕様は先代のXperia Z1と同じだが、画質にはチューニングがかけられている。

 発表会の会場には、シーンを認識して自動的に最適な設定で撮影する、「プレミアムおまかせオート」利用時のサンプルが展示されていた。それによると、料理を撮影した際のホワイトバランスなどが大幅に改善しており、以前より“おいしそう”な写真に撮れるようになっているという。解像感やノイズにも手を入れ、総合的に画質を向上させているそうだ。なお、こうした画質向上はソフトウェア的に行われており、発売済みのXperia Z1にも適用される予定となる。

 フルHDの4倍の解像度となる、4Kサイズの動画撮影が可能になった。Xperia ZL2は4K動画の出力に対応する「MHL 3.0」に対応しており、撮った動画は4Kテレビや4Kモニターで視聴する形となる。端末のディスプレイは4Kより解像度の低いフルHDのため、単体で視聴しても4Kでは表示きないが、逆に一部分を拡大して再生することが可能。拡大した際に、2倍までは画質が劣化せず、くっきりとしたきれいな映像を楽しめる。

背景ぼかしを調整、スローモーション動画も

 手前にピントをあわせた写真と、全体を捉えた写真を一瞬で2枚撮影し、合成することで背景のぼかし具合をコントロールできるモードも用意される。また、カメラ関連でユニークな新機能として、動画撮影後、好みの場面だけスローモーションにできる「タイムシフトビデオ」が挙げられる。これは、120fpsで動画を撮影して、一部の画面を指定すると、その場面がスローモーションになるというもの。プレビューで確認しながら編集でき、スポーツ中など、アクションが大きな場面の動画をよりダイナミックに演出して記録できる。このほか、人気の動画サービス「Vine」がプリインストールされる。

 これまで静止画との合成が可能だったARエフェクトは、動画撮影時の合成もサポート。このほか、プレミアムおまかせオート設定時に16:9だった画角を4:3に変更できるようになるなど、細かな面での使い勝手も改善している。

デジタルノイズキャンセリング

 ディスプレイの上下(横長での利用時には左右)には、フロントスピーカーが配置され、従来より大音量で楽しめるようになった。このフロントスピーカーで仮想的にサラウンドを実現する、「S-Forceフロントサラウンド」にも対応する。

 また、デジタルノイズキャンセリング機能もサポート、別売の専用イヤホン(MDR-NC31EM)を購入することで、周囲の雑音を98%カットできる。ノイズの除去は端末側で行い、ソニーのWalkmanが採用している仕組みに近い。MDR-NC31EMのほか、Walkman用のノイズキャンリングイヤホンを使っても効果が得られるという。

 ノイズキャンセリングの設定は、対応イヤホン、ヘッドセットを挿したときだけ現れる仕組みで、「電車・バス」「航空機」「室内」の3つからシチュエーションを選択できる。自動でノイズキャンセリングをオンにする設定項目も用意されている。

Live Color LED対応で赤や緑の表現力アップ

 フルHDのトリルミナスディスプレイ for mobileは今回、Live Color LEDというバックライトLEDを採用。これは、液晶テレビのBRAVIAに採用されている技術で、バックライトを改善して赤と緑の色域を広げたもの。エメラルドグリーンや夕焼けの赤など、ニュアンスの表現が難しい色合いも再現できるようになった。

 Xperia Z1でおなじみの映像補正技術「X-Reality for mobile」にも対応しており、粗い画像の細部を補正してくっきりとした映像に見せることもできる。

STAMINAモード

 バッテリー持ちをより長時間にできるSTAMINAモードがサポートされる。ONにすると、画面が消灯している場合にアプリの通信を制限したり、端末をひっくり返してテーブルなど平らな場所に置くと画面が自動的に消灯したりするといった機能が用意される。STAMINAモードをONにすることで、電池持ちは約2倍に伸びるという。

 このほか、手袋を使っている場合でも操作できる「手ぶくろモード」がサポートされた。ダブルタップで画面が点灯する機能や、端末を耳に近づけると自動で着信に応答できる機能など、使い勝手を高めるソフトウェア的な工夫も盛り込まれている。文字入力ソフトは「POBox Plus」にバージョンを一新。入力ミス補正や候補選択の取り消しに対応し、設定メニューもシンプルになっている。

主な仕様

 OSはAndroid 4.4、チップセットはMSM8974AB(2.3GHz駆動、クアッドコア)、メモリ(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GB。外部メモリとして最大128GBのmicroSDXCカードをサポートする。LTE(キャリアアグリゲーション対応)方式をサポートして、下り最大150Mbpsで通信できる。WiMAX 2+にも対応する(第1世代のWiMAXは非対応)。SIMカードはmicroサイズ。大きさは約72×137×10.8mm、重さは約167g。

 おサイフケータイ(NFC/FeliCa)、ワンセグ、フルセグ、Bluetooth 4.0、Wi-Fi(11ac対応)、防水・防塵、高速充電規格(QuickCharge 2.0)といった機能も備える。

主な仕様
項目 内容
大きさ、重さ 約137×72×10.8mm、約167g
カラー ターコイズ、ホワイト、ブラック
発売時期 2014年5月下旬
OS Android 4.4
ディスプレイ 5.0インチ/トリルミナルディスプレイ for mobile/1920×1080
CPU クアルコム MSM8974AB/クアッドコア/2.3GHz
メモリ(RAM/ストレージ) 3GB/32GB
カメラ 約2070万画素 CMOS
インカメラ 約31万画素
microSDXC ○(最大128GB)
Wi-Fi(無線LAN) IEEE 802.11a/b/g/n/ac
通信方式 LTE(CA対応)/WiMAX 2+/3G/GSM
通信速度(下り最大/上り最大) LTE(150Mbps/確認中)/WiMAX 2+(確認中/確認中)
ワンセグ/フルセグ ○/○
おサイフケータイ
NFC
防水/防塵 ○/○
DLNA/DTCP-IP 確認中
テザリング ○(最大10台)
Bluetooth V4.0
赤外線通信 ×
待受時間(3G/CDMA) 約670時間
待受時間(4G) 約640時間
通話時間(3G/CDMA) 約1340分
バッテリー容量 3000mAh

(関口 聖/石野 純也)