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ドコモの夏モデルに「急速充電2」

 NTTドコモの夏モデルでは今回、これまでよりも25%、多く充電できるという「急速充電2」という機能が導入される。この機能に対応した「ACアダプタ05」と対応機種の組み合わせで利用できる。「ACアダプタ05」は5月中旬に発売される予定で、ドコモオンラインショップでの価格は2376円(税込)。

 対応機種は、「ARROWS NX F-05F」「AQUOS ZETA SH-04F」「Xperia Z2 SO-03F」「GALAXY S5 SC-04F」「AQUOS PAD SH-06F」「Xperia Z2 Tablet SO-05F」。

 新機能の「急速充電2」は、本体で「充電してください」というアラートが表示されてから、60分で1800mAh以上充電でき、既存の「ACアダプタ04」と比べて125%以上、効率的な充電が可能になっている。

 たとえば「GALAXY S5」の場合、バッテリー残量が15%(420mAh)のとき、1時間の充電でこれまでの「ACアダプタ04」であれば約1700mAh分を充電し、77%(約2120mAh)というバッテリー残量になるが、新たな「ACアダプタ05」を使うと、さらに25%伸びて約2150mAhが充電され、バッテリー残量が約92%(約2580mAh)とフル充電に近いレベルになる。

 新型の「ACアダプタ05」(富士通製)のUSB端子は、上下がわかりやすいデザインとなり、出力はDC9V(非対応機種では5V)になる。なお、Xperia Z1/Z1 fやタブレット、キッズケータイなどではACアダプタ05で充電できないものがある。

 「急速充電2」では、仕組みとしてクアルコムが規格化した「Quick Charge 2.0」を採用している。「Quick Charge 2.0」対応の端末と、「Quick Charge 2.0」のためのチップを内蔵したACアダプターとの組み合わせで実現する。

 スマートフォンに搭載されるバッテリー容量が拡大するのにあわせて、ドコモはこれまでも「ACアダプタ03」「ACアダプタ04」と提供してきた。「ACアダプタ03」は5V 1A、「ACアダプタ04」は5V 1.8Aだったが、今回発表の「ACアダプタ05」では、「Quick Charge 2.0」対応の端末で利用すると、電圧を上げた9V 1.8Aで出力を行う。これにより、より多くの電気を送ることが可能になるという。なお、バッテリーに直接入力するわけではないため、バッテリーにかかる負担はこれまでと変わらないとも説明されている。

 5月14日に開催されたドコモの新商品発表会では、展示会場にて電流、電圧をそれぞれ測定した機器を用意。9V 1.8Aで充電している様子を披露したほか、急速に充電する様子を早送りの動画で紹介していた。

急速充電2
対応機種。2014年夏モデルから対応する
別売オプションの「ACアダプタ05」
コンセントは折りたたみ式
「ACアダプタ05」では、microUSB端子の上下が分かりやすい形状を採用
ACアダプター別に急速充電する様子を動画で紹介。写真は25分が経過したところ
展示会場に測定機器を持ち込み、実測値を披露
右から「ACアダプタ03」「ACアダプタ04」「ACアダプタ05」で、上段が電圧、下段が電流

関口 聖

太田 亮三