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「H.265/HEVC」の動画配信ガイドライン、ドコモが公開

 NTTドコモは、次世代の動画圧縮技術として規格化された「H.265/HEVC」について、動画配信のためのガイドラインを作成し、コンテンツプロバイダー向けとして公開した。

 「H.265/HEVC」は、ドコモが標準化を推進した国際標準規格の動画圧縮方式。ドコモでは、2014年夏モデルのスマートフォンとタブレットから対応するほか、「dアニメストア」でも対応コンテンツの提供を開始している。

 「H.265/HEVC」は従来の方式である「H.264/MPEG-4 AVC」と比較して、動画のデータ量を約半分に圧縮することが可能。従来と同じ品質の動画であれば、ダウンロードにかかる時間を半分にできることになり、また従来と同じダウンロード時間で、より高画質な動画を視聴できることになる。

 ドコモでは、「今後スマートフォンやタブレット向けの動画サービスは、フルHDや4Kなど、さらに高画質のサービスに発展すると見込まれる」と予測。端末やネットワークだけでなく、動画コンテンツプロバイダーの配信方法の最適化が欠かせないと、ガイドライン公開の背景を説明している。

 公開された動画配信ガイドラインは、Jストリーム、ドワンゴ、フォアキャスト・コミュニケーションズ、NTTぷららの協力により作成された。コンテンツビットレートの最適化や配信ビットレートの最適化、ドコモの運用事例などが紹介されている。

ドコモが5月14日の新商品発表会で紹介していたパネル

太田 亮三