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イー・アクセスとウィルコムの合併が完了

 イー・アクセスは、6月1日付けでウィルコムとの合併を完了したと発表した。イー・アクセス、旧ウィルコムのサービスは継続される。存続会社のイー・アクセスは今後「ワイモバイル」に社名を変更、ヤフーとの協業により「Y!mboile」ブランドの展開も行う。

 今回の合併は、元々は2013年12月3日に発表されたもの。それぞれソフトバンクグループ傘下での合併で、当初は2014年4月1日付けで合併する予定だったが、2月17日になると「新サービスの展開時期に合わせる」ことを理由に、合併を2014年6月1日付けに延期すると発表した。

 その後、3月27日には、同じくソフトバンクグループであるヤフーが、合併後の新生イー・アクセスを合併翌日の6月2日付けで買収すると発表。買収額は3240億円で、新社名は「ワイモバイル株式会社」になると案内した。しかし5月19日になると、ヤフーは株式取得による買収を中止すると発表し、株式の取得なしに協業し、新サービスのブランド名を「Y!mobile」として新生イー・アクセスと共同で展開するとした。

 新生イー・アクセスは現在、社名について「後日、ワイモバイル株式会社に変更予定」と案内している。社名の変更日は現在明らかにされておらず、また「Y!mobile」ブランドのサービス展開時期も現在は明らかにされていない。

 新生イー・アクセスの代表取締役社長兼CEOはエリック・ガン氏で、取締役兼COOは寺尾洋幸氏。ソフトバンクは新生イー・アクセスび株式の99.68%を保有し、議決権比率は33.29%となっている。新生イー・アクセスにおいて、イー・アクセスの無線および固定通信事業、旧ウィルコムのPHSの事業は引き続き提供され、今後はよりスマートフォン分野に注力していく方針を明らかにしている。

太田 亮三