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SIMロックフリースマホと独自アプリで提供「見守りフォン」

 マザーコンシェルジュは、SIMロックフリー端末と独自アプリを組み合わせ、高齢者や子供の見守りに活用できるとうたうサービス「見守りフォン3.0」を7月1日より提供する。

プラスワンのfreetel

 「見守りフォン3.0」は、離れた場所に暮らす高齢者、あるいは外出中の子供に端末を持たせて、何かあれば緊急連絡をしたり安否確認したりできるサービス。端末は、プラスワン・マーケティングが提供する3G対応のAndroidスマートフォン「freetel」で、マザーコンシェルジュでの販売価格は1万9800円。2年利用を前提にしたリース契約であれば月額1980円となるが、初回の支払いは6カ月分、必要となる。通信サービスは、MVNOの利用が推奨されており、特にOCNやDTIのSIMカードパッケージであれば追加料金なしで設定し、そのうえでユーザーに渡せるとのこと。通信料は、端末代と別途かかることになる。

 もともと東京都の練馬区・杉並区周辺で家事代行サービスを提供してきたという同社では、高齢者の見守りへのニーズを受けて、2年前からタブレットを使った同様のシステムを提供。既存顧客への試験的な提供を含めて、これまで80件ほどの利用に留まっており、さらに今回の「見守りフォン」も年間300件の導入を目指すなど、小規模での展開を図る。「見守りフォン」の利用をもとに本業の家事代行サービスの利用促進も視野に入れているとのこと。アプリだけの提供も検討はしているものの、主要顧客である高齢者にとっては、スマートフォンを入手してアプリを設定して、家族との連絡手段にする、といった手順は煩雑でハードルが高く、今回のような形でサービスを提供することになったとする。一見するとごく小規模なサービスだが、MVNOの格安SIMカードと安価なSIMロックフリー端末の登場が、地域に根差した小回りの効くサービスの実現に寄与していると言えそうだ。

関口 聖