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Amazonに最適化されたスマホ「Fire Phone」が米国で発表

 米Amazon.comは、Amazonの利用に最適化されたスマートフォン「Fire Phone」を発表した。米国で7月25日に発売される。価格は、ストレージの32GBモデルが199ドル、64GBモデルが299ドル。モバイル通信サービスはAT&Tで、2年契約。通信契約のない端末単体での価格は、32GBモデルが649ドル、64GBモデルが749ドル。

「Fire Phone」

 今回発表された「Fire Phone」は、独自のハードウェアによりAmazonのコンテンツやショッピングの利用にフォーカスしたスマートフォン。AndroidをベースにしたOS「Fire OS 3.5.0」を搭載する。

 最大の特徴として挙げられているのは、「Dynamic Perspective」(ダイナミックパースペクティブ)と「Firefly」(ファイアフライ)。

 「Dynamic Perspective」は、画面の中の表示に奥行き感を与え、本体の操作やコンテンツの利用において、片手で傾けて操作ができたり、商品の背面を確認できたりするというもの。本体前面に専用の4つのカメラを備え、センサーとして利用する。

 「Firefly」は本体側面に専用のボタンが搭載されており、これを押すだけで、カメラやマイクでとらえたメールドレス、電話番号、QRコード、動画、楽曲、製品の外観といった情報を認識してユーザーに利用や購入を提案する。

 「Fire Phone」ではまた、Amazonプライムの利用も可能。1300万画素カメラは撮影した写真データをAmazonのクラウドに自動でバックアップできる。

 スマートフォンとしてメッセージングやEメール、カレンダー、地図、天気、Webブラウザ、時計などの基本的なアプリがプリインストールされる。また、Amazon Appstoreで配信されているFacebook、Twitter、Skype、Instagram、Evernote、Minecraft、Candy Crushなどのアプリを利用できる。

 ディスプレイは4.7インチ、1280×720ドットの液晶。メインカメラは1300万画素、インカメラは210万画素。チップセットはSnapdragon 800で、2.2GHz駆動のクアッドコア。メモリは2GBを搭載する。

 通信機能ではLTEもサポートされ、Wi-FiはIEEE 802.11acも利用できる。GPS、NFC、Bluetooth 3.0にも対応する。

 バッテリーは2400mAhで、連続待受時間は約285時間、動画の連続再生時間は約11時間、音楽の連続再生時間は約65時間。

 大きさは約139.2×66.5×8.9mmで、重さは約160g。

太田 亮三