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格安SIMカードに関する調査、利用率は4.8%で対応端末への不満が起因

 インプレスビジネスメディアのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、NTTコム リサーチと共同で、大手キャリアのネットワークを利用してサービスを提供するMVNOの格安SIMカードに関する調査の結果を発表した。本調査は、6月17日〜6月19日の3日間、ウェブアンケートで行った。有効回答数は1106サンプル。

格安SIMカードの利用率は4.8%

 格安SIMカードの認知度は、女性より男性の方が高く「よく知っている/人に説明できる」が7.7%、「だいたい知っている」が19.7%で、これらを合わせた認知度は27.4%になった。利用状況は、調査対象社全体の4.8%が「現在利用している」、1.4%が「過去に利用したことがある」と回答し、10.6%が「検討したが利用していない」と答えた。

格安SIMカードの認知度と利用率(インプレス総合研究所調査)

 格安SIMカードを挿して利用している端末は、「Androidスマートフォン」が49.3%と約半数で、以下「Androidタブレット」「iPhone」「モバイルWi-Fiルーター」が続いた。端末の購入は、「SIMフリー端末を新規に購入」(37.7%)、「オークションや店舗などで中古の端末を購入」(26.1%)、「過去に携帯電話会社との契約で利用していた端末」(24.6%)という結果になった。

格安SIMカードを挿して利用している端末の入手方法(インプレス総合研究所調査)

 月の利用料金は、46.4%が「501〜1000円」で、500円以下の利用者も合わせると半数が月1000円以下で利用していることが判明した。格安SIMカードのプランは、高速通信可能なデータ通信量に制限があるものが多い。データ通信量については、制限を超過した経験が「ない」との回答が65.2%で2/3を占め、制限を超えた経験があるのは1/3となった。

格安SIMカードの月額料金(インプレス総合研究所調査)
高速通信可能な容量を超過した経験(インプレス総合研究所調査)

 また、格安SIMカードの認知者のうち「検討したが利用していない」の回答者は、その理由に「通信量の制限がある」(29.9%)、「利用できる端末を新たに入手する必要だった」(28.2%)「携帯電話会社との契約が残っている」(25.6%)などを挙げた。このほか、「なんとなく不安」、「トータルで見ると料金が安くならない」といった理由も挙げられた。端末入手への不満は、「SIMフリーで魅力的な端末が少ない」(32.3%)が最も高く、「対応する端末がわかりづらい」(31.2%)、「SIMフリーで魅力的な端末が高い」が(23.7%)と続いた。

格安SIMカードを利用しなかった理由(複数回答)(インプレス総合研究所調査)
端末の入手に対する不満(インプレス総合研究所調査)

 一方、格安SIMカード非利用者に対して、概要を簡単に説明した上で興味・関心の有無を聞いたところ、「非常に興味・関心がある」(6.4%)、「興味・関心がある」(21.7%)となり、合わせて28.1%が格安SIMカードに興味・関心度はあると回答した。

非利用者の格安SIMカードに対する興味・関心の有無(インプレス総合研究所調査)

 現在注目を集めているMVNOの格安SIMカードだが、その認知度は27.4%、利用率は4.8%と限定的な状況にある。インプレス総合研究所は、自分にあったプランを選択することで、格安SIMカードをうまく利用しているユーザーは多いが、利用する端末については課題が多く残り、端末の少なさや対応端末のわかりづらさ、価格面が阻害要因であると推測している。

(西村 夢音)