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クアルコム、ギガビット無線LANのチップ開発会社を買収

Snapdragon 810でIEEE 802.11adをサポートへ

 米クアルコムは、IEEE 802.11adを利用するギガビット無線LANのチップを開発する企業、Wilocityの買収を完了したと発表した。合わせて、2015年に登場予定の「Snapdragon 810」がこの帯域と規格をサポートすることも明らかにしている。

 Wilocityが開発しているのは、IEEE 802.11adを利用するためのチップ。IEEE 802.11adはWi-Fiアライアンスにより「WiGig」の名称とともに策定された規格で、“ギガビット無線LAN”などとして、次世代の無線LANとして注目されている。

 IEEE 802.11adでは、60GHz帯というミリ波の帯域を利用する。2GHz幅を4つ使い、ビームフォーミングなどの技術を組み合わせて、理論値で4.6Gbps~6.8Gbpsという高速通信を実現する。

 クアルコムでは、2015年に市場に登場する予定のモバイル端末向けチップセット「Snapdragon 810」が、Wi-Fiのトライバンドとして60GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯という3つをサポートするプラットフォームになるとも発表している。

太田 亮三