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熊本県、iPhone/iPadで脳卒中患者を救う遠隔医療システム運用

 熊本県は、脳卒中の急性期医療体制強化を目的に、iPhoneやiPadを活用した遠隔医療診断支援システム「XMIX」(エクスミクス)の運用を開始した。

 XMIXは、熊本大学医学部附属病院とTRIARTが共同開発したシステムで、専門医が勤務していない時間帯に救急搬送された脳卒中患者の状態を、離れた場所にいる専門医に伝えることで治療の助言を得られる。MRIやCTなどの情報をシェアし、FaceTimeによりビデオチャットすることになるが、各通信経路は独自の技術(XCOA)によりセキュアな状態が担保されるという。

搬入から治療・搬送までの流れ
システム構成図
画面イメージ

 通常、こうしたシステムの導入コストは1000万円〜5000万円とされるが、今回のシステムでは100万円〜300万円に抑えることが可能とのこと。

 同システムは、2012年6月から熊本大学医学部附属病院と阿蘇医療センターで試験的に運用されていたもので、現場での有効性が認められたため、本格的な運用に移されることになった。

 熊本県では、阿蘇医療センター、熊本医療センター、熊本再春荘病院、熊本大学医部附属病院、水俣市立総合医療センター、山鹿中央病院の6医療機関に同システムを導入し、7月18日から運用を開始した。今後は他の医療機関への展開も図っていく。

(湯野 康隆)