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Y!mobile本格始動、六本木にコンセプトショップをオープン

 ワイモバイルとウィルコム沖縄は、8月1日からブランドを「Y!mobile」に統一し、サービスを開始した。店舗についてはウィルコムショップ、イー・モバイルショップが「ワイモバイルショップ」に改装され、1023店舗の体制でスタートしている。

東京・六本木にオープンした「ワイモバイル六本木 Internet Park」でテープカット

 ワイモバイルはまた、直営店として東京・六本木に「ワイモバイル六本木 Internet Park」をオープンした。オープンを記念したイベントには、ワイモバイル 取締役兼COOの寺尾洋幸氏、ヤフー 代表取締役社長の宮坂学氏、MOVIDA JAPAN代表取締役社長兼CEOの孫泰蔵氏が登場し、テープカットや「ワイモバイル六本木 Internet Park」のコンセプト、「Y!mobile」のサービスへの意気込みなどが語られた。

 同店舗はコンセプトショップとして、インターネットを使う楽しさなども発信していくという内容。自社の製品・サービスだけでなく、スマートトイやIoT(Internet of Things)関連の多数の製品を用意し、体験できるようにしている。日本で販売が開始されていない製品も用意して、スマートフォンだけにとどまらないインターネットの最先端を発信していくという。

「ワイモバイル六本木 Internet Park」店内

すべての人にインターネットを、先端的な製品も積極的に取り組む姿勢

ワイモバイル 取締役兼COOの寺尾洋幸氏

 イベントに登壇したワイモバイル 取締役兼COOの寺尾洋幸氏は、「ワイモバイルは、インターネットの楽しさ、便利さを、ヤフーと協力して、ユーザーの手元に届けたい。それをミッションとしている。インターネットの世界ではさまざまなIoT製品が登場しているが、すでに世に出ているもの、これから出るものも含めて、これらを体験できるParkとしてこの店舗をオープンした。ワイモバイルとしてはじめての直営店で、IoT製品の市場性や、ユーザーの反応をみながら、さらに昇華させるようなことをやっていきたい」とオープンした店舗のコンセプトを説明した。

ヤフー 代表取締役社長の宮坂学氏

 ヤフー 代表取締役社長の宮坂学氏は、「もともとは資本参加もして一緒にやろうという思いを持っていたが、じっくり話しあった中で、今回のようなスタイルでやっていく方針になった。ただ、経営参加のスタイルは変わったが、やりたいことはまったく変わっていない。すべての人の手元に、インターネットの楽しさを届けたい、ということを是非やりたい」と、これまでの経緯を含めて意気込みを語る。

 「方向性は2つ。スマートフォン・タブレットはものすごくパワフルなツールで、これを持っている人、使いこなせる人は、個人として持っている力が全然違ってくる。今持っていない人が、ちゃんと持てるように、やっていきたい。もうひとつは、すべての人の手元に“スマートフォンを届ける”ではなく、“インターネットを届ける”という点。今のインターネットの主力はスマートフォン・タブレットだが、5年、10年先を考えると、スマートフォンは普通のもの。新しいインターネットのデバイスがどんどん出てくる。今スマートフォンを持っている人に対しては、全く新しいインターネット体験を届けたい。このコンセプトショップに並んでいる製品も、10年後には普通の製品になっているだろう。日本で最初に、ポストスマートフォンのインターネットの可能性を感じられる場所にできれば」と宮坂氏は店舗の方向性を同社の戦略と合わせて説明した。

MOVIDA JAPAN代表取締役社長兼CEOの孫泰蔵氏

 日本のスタートアップの支援を行っているMOVIDA JAPAN代表取締役社長兼CEOの孫泰蔵氏は、「Y!mobile」の立ち上げに際して、アイデアの提案や最新の情報を提供するといった協力を行ってきたことを説明した上で、「これからは、スマートフォンという形に囚われない、ありとあらゆるものがネットワークにつながる、見たことのない製品が出てくる。一部はこの店舗でも紹介しているが、日本の若い起業家も、次々とプロダクトを準備している。私からワイモバイルに期待したいのは、そうした製品をいちはやく取り上げてもらい、いままでにないライフスタイルを切り開くような、大手ともMVNOとも違うキャリアとして、日本でも最もカッティングエッジで、最も新しい価値を生み出していくキャリアになってもらいたいということ」と期待を述べた。

コンセプトショップでスマートフォンだけではない世界も発信

 イベントを終えて報道陣の質問に答えたワイモバイルの寺尾氏は、8月1日のブランドスタートの日を迎えたことについて、「喜びいっぱい。宮坂社長が話したような、いろんなことがあり、ようやく全力でいける体制になった。スマートフォンやタブレットだけではない世界を作っていけると思う。精一杯頑張って行きたい」と意気込みを語る。

 宮坂氏はこれまでを振り返り、「ここまで深くキャリアと話をする機会はなかった。人間関係という財産もできた。キャリアの人はこういうことを考えてビジネスをしているのか、と内側から違う景色も見えてきた。新しいキャリアで、新しい切り口で、ユーザーの裾野を広げる活動をやっていきたい。(大手3キャリアに次ぐ)第4勢力として頑張っていきたい」と決意を新たにする。

 一方、今回オープンした店舗について宮坂氏は、「半分ぐらいは売ってない(参考展示)のかな? 裾野を広げる一方で、(最先端の提案で)山の高さも伸ばさないといけない。5年後の主役がスマートフォンなのかという点は、つねに意識しないといけない」と語り、インターネットという枠組みで幅広く取り組んでいく姿勢を示した。

 孫泰蔵氏は、シリコンバレーでIoT関連のスタートアップを調査する中で、「この1年で500社以上が出てきて、今年の暮れから来年の春にかけて、おそらく1000以上のプロダクトが出てくるのを、(噂ではなく)実際に確認している」とその盛り上がりを語り、「びっくりするような使い方をするIoTのプロダクトも出てきていて、今はとにかく既成概念をアンインストールして新しい考え方をインストールしなければと思うほど。私達的にはかなりイメージは湧いていて、次にくる世界は見えてきている。そういう話を最近はしょっちゅうしている」と、具体的なイメージも共有している様子。「ヤフーも決断が早く、旧ウィルコム、旧イー・アクセスの人もものすごくアグレッシブで、勇気づけられている。ワイモバイルがIoTのカッティングエッジを切り開いていくのを、実際に携わっている人を見て、確信している」と、ワイモバイルの先端的な取り組みについても期待を寄せている。

 ソフトバンクグループにおけるワイモバイルの位置付けを聞かれると、寺尾氏は「敵ではないですが、切磋琢磨です」とした上で、「我々は小さな部隊。ヤフーと意気投合したらパンパンパンと決められる。機動力が武器で、うまくいったことが全体に広がっていけばいい」とした。

 端末の調達については、基本的にはワイモバイルが主導でヤフーの意見を聞きながら進めるとし、「IoTデバイスになると、クラウドを含めてトータルでどうするかという話になり、具体的に話を進めているところ。インターネットの便利さを届けたい、という時に、それがスマホではない場合もあると思う。形もいろいろあると思う。ソフトウェアなども含めて、ヤフーの力を借りることで、それを実現できる」。

 ワイモバイルショップについては、ウィルコムショップとイー・モバイルショップが改装した関係で、特に都市部では同じエリアに複数のワイモバイルショップが存在するという状況も見られるようになっている。この点について聞かれると、寺尾氏は「ある程度、整理統合はしていく。店舗の状況も見ながら、いちばんいい方向に持っていきたい」との考えを示した。

「ワイモバイル六本木 Internet Park」店内の様子

(太田 亮三)