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千代田区、スマホをかざしてレンタルできる自転車300台を試験導入

NTTドコモの次世代コミュニティサイクルシステムを採用

 千代田区は、複数の貸出・返却拠点を設けた自転車の共同利用サービス「コミュニティサイクル」を10月1日より試験的に導入する。千代田区全域で30拠点・300台の自転車が用意され、千代田区民や千代田区を訪れる観光客、就業者などが誰でも利用できる。利用は1回(30分)100円。

コミュニティサイクルに乗る千代田区長、石川雅己氏

 導入する自転車は、FeliCa対応の貸出・返却の管理機能を搭載した電動アシスト自転車。専用サイトでWeb登録(クレジットカード情報の登録を含む)を行い、駐輪場・貸出・返却を兼ねたポートに停めてある、自転車のカードリーダーへ、おサイフケータイ対応のスマートフォンや、交通機関などのICカードをかざすとロックが解除され、利用できるようになる。返却は、千代田区内の30箇所に設置してあるポートに自転車を停め、施錠、操作パネルの[ENTER]ボタンを押して完了となる。

自転車の外観
ブリヂストンとドコモの共同開発
カードリーダー付きの操作パネルで貸出・返却を行う
電動アシスト付き

 料金は1回30分で100円(以降30分ごとに100円)。また月額1000円で毎日利用でき、最初の30分が無料となるプランや、観光客向けに1000円の1日パス、法人会員向けのプランも用意される。

 利用にあたり、携帯電話やスマートフォンがFeliCa対応でない場合は、Webで予約申し込みをし、自転車に設置されている操作パネルにパスワードを入力することで同じように利用できる。また、インターネットを利用しないユーザー向けにも、一部スタッフがいる窓口を用意するとのこと。

 今回、千代田区が発表した「千代田区コミュニティサイクル実証実験」は、環境に優しい自転車活用によるCO2の低減や、都市整備を目的として導入する取り組み。NTTドコモのコミュニティサイクル事業が提供する「次世代サイクルシェアリングシステム」を採用、運営全般をNTTドコモが担い、2017年3月31日の本格導入に向けた実証実験を2014年10月より開始する。

 運営全般をNTTドコモが担うかたちになり、自転車にはGPSとドコモの3Gの通信モジュールを搭載、位置情報やバッテリー残量などが管理される。一部のポートに自転車が集中しないよう、人力で分散させたり、バッテリーの取り替えなどのメンテナンスが行われる。

千代田区長、「隣接区との連携で利便性を上げたい」

石川区長

 8月1日、千代田区役所で開かれた記者会見で登壇した千代田区長の石川雅己氏は、「CO2の削減はもちろんのこと、地域・観光の活性化、街の回遊性・魅力の向上、放置自転車対策、自転車利用により健康増進にも役立つ。港区、江東区でも導入している取り組みだが、区内全域をカバーする拠点数・台数という規模での導入は千代田区が初めてのこと」と導入のメリットと、他の地区との違いを説明した。

 また、コミュニティサイクルが欧米を中心に普及していることや、2020年にCO2を25%削減することを目標にした条例を、千代田区がいち早く制定したことなどについての説明もあった。石川区長は「もともと東京都が都心部の地区に呼びかけた取り組みだが、環境保全局や、建設局、各地域との十分な調整ができずにいた。どこかが仕掛けて壁をやぶることで、隣接区とも連携し、将来的には区をまたいで利用できるようになる。利便性の向上や、環境保全にも繋がる」と語った

 このほか、石川区長からは事業費についての説明もあった。コミュニティサイクルの導入にかかる費用は、イニシャルコストが1億5000万円、そのうち1/3は千代田区が負担、それ以外は国税でまかなう。運営やメンテナンスに必要なランニングコストは、初年度に4〜5000万円を想定。試験導入で、利用料による料金収入などの状況を見ながら、協力会社であるNTTドコモと相談のうえ、不足分があれば千代田区が負担する。

愛称とカラーの投票を実施

千代田区役所に設けられた投票箱

 千代田区では、8月1日〜8月20日の期間、千代田区コミュニティサイクルの「愛称」と「自転車カラー」の人気投票を行う。投票はWebサイトや、千代田区役所・出張所の投票箱で受け付ける。9月20日頃に結果発表を行い、2015年3月に決定したカラーへの切り替えを行う。

 自転車カラーの候補は赤、紫、ピンク、緑、青の5色。愛称とロゴは「ちよくる」、「さくらバイク」、「edo eco BIKE(江戸エコバイク)」、「MARU CHARI(まるチャリ)」、「EDOCCOサイクル(江戸っ子サイクル)」の5つ。この中からそれぞれひとつずつを選んで投票する。誰でも投票できる。人気投票は、千代田区コミュニティサイクルのPRを目的とした取り組みとのこと。

(川崎 絵美)