ASUS初のキャリアモデル「MeMO Pad 8」、美意識の高い女性層を狙う“自信作”

　auから8月22日に発売されるASUS製のAndroidタブレット「ASUS MeMO Pad 8」（AST21)は、主に大人の女性をターゲットにしている。グローバルに先駆けての発売となり、日本ではauからのみ販売される。デザインはシンプルながら、上品でエレガントな質感にこだわったという。カラーはパウダーピンク、パールホワイト、メタリックブルーの3色が揃う。

　都内で開かれた製品披露会では、KDDI、ASUS JAPAN、インテルの3社が集い、ASUS MeMO Pad 8の魅力についてメディア向けに紹介した。

ASUS×KDDIで、ユーザーの裾野を広げる

　ASUS JAPAN マーケティング部のシンシア・テン氏は、日本のタブレットユーザーの8割が男性であると説明し、市場拡大において“女性を取り込む”ことの必要性を語った。ASUS MeMO Pad 8は8インチタブレットとしては軽量な301gであることや、デザインにおいてもこだわり、高級感を意識したとしている。シンシア・テン氏は「多忙で美意識の高い日本人の“欲しい”を形にした自信作」と語った。

　同社では「Nexus 7」発売後に販売実績を伸ばし、AndroidタブレットとしてシェアNo.1を獲得している。今回あえて、KDDIから発売することについては、「（男女問わず）女性にもリーチできる日本の携帯キャリアと組むことで、タブレットの裾野を広げる狙いがある」としている。

缶ジュース1日1本分の料金でいつでもつながる

　ASUS MeMO Pad 8は、人口カバー率99％を謳うau 4G LTE（2.1GHz、800MHz）に対応している。KDDI商品統括本部プロダクト企画2部部長の相澤忠之氏は、「Wi-Fiルータなどを持ち歩く必要がなく、いつでも高速通信が利用できる。女性の鞄に入れても負担にならない軽さなので外に持ち出して使って欲しい」とその利便性について語った。

　料金は、auのスマートフォンとの2台持ちであればデータシェアキャンペーンの「スマホセット割」が適用され、月額3150円で利用できる。これについて「缶ジュース1日1本分の料金で利用できる」とした。「ASUS MeMO Pad 8 AST21デビュー割」として最大1万円が割り引きになる。

女性に優しい“300mlのペットボトル”と同じ軽さ

　女性がタブレットを利用する上でネックになるのが本体の重さだ。ASUS MeMO Pad 8は301gという、女性が鞄に入れて持ち歩きやすい軽さを実現している。女性がよく鞄に入れている小さいペットボトルと同じ重さをイメージしているという。開発を担当したASUS JAPANシステムビジネス部の大村一郎氏は、「7インチだと物足りなく、10インチだと大きすぎる。女性でもぎりぎり片手で持てる“いいとこ取りの8インチ”」であるとして、8インチが最適なサイズであると語った。

　ASUS MeMO Pad 8は、忙しい女性でもスキマ時間にファッションサイト、SNS、ネットショッピングを楽しむツールとして使って欲しいとして「ジブン時間、充実」というコンセプトを掲げている。

　ユーザーインターフェイスは、壁紙の画像と色彩のイメージを掛け合わせてカスタマイズできたり、ロック画面にスケジュールを表示できたりするASUS独自の「Zen UI」を採用している。「やることリスト」は、スケジュール、ToDoのほかにブラウザで閲覧したページを“あとで読む”リストとしてが全て登録でき、完了したら削除できるというタスク管理機能だ。このように手帳代わりに利用しやすい機能も充実している。

　カメラ機能は、背景に写り込んだ邪魔な被写体を自然に削除できる機能や、複数名で撮影した写真に写る全員のイイ表情が選べる「オールスマイル機能」も搭載されている。このほか、目が疲れにくい「読書モード」なども備えている。

国内初のインテル最新プロセッサーを搭載

　今回、日本国内初となるインテル最新クアッドコア・プロセッサー「インテル Atom プロセッサー Z3580」を搭載している。インテル執行役員の土岐英秋氏は、スクロールやピンチなどタブレット特有の動きや、アプリの動作がこれまでの2～3倍の高速であるとして、性能向上について説明した。