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アップル、「iPad Air 2」「iPad mini 3」を発表〜iOS 8.1も配信

 アップルは、タブレット製品「iPad」の新モデル、「iPad Air 2」と「iPad mini 3」を発表した。10月18日より予約受付を開始し、10月20日の週より出荷が開始される。アップルストアにおいてWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの販売がアナウンスされているほか、日本のキャリアとしてはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社のネットワークに対応する。

iPad Air 2(左)とiPad mini 3(右)

 「iPad Air 2」は、9.7インチディスプレイを搭載するタブレット。昨年登場した「iPad Air」の後継モデルで、薄型・軽量化してプロセッサなどが強化され、新たに指紋認証センサーのTouch IDを内蔵した。

 もう一方の「iPad mini 3」は、7.9インチディスプレイを搭載する「iPad mini」の最新モデル。デザインは先代モデルからほぼ変更はないが、こちらも新たに指紋認証センサのTouch IDを内蔵した。

 ストレージには16/64/128GBの3種類が、ボディカラーにはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色のモデルが用意される。ゴールドはiPadシリーズでは初採用となる。

 それぞれのストレージモデルの価格は、iPad Air 2のWi-Fiモデルが5万3800円、6万4800円、7万5800円。iPad Air 2のWi-Fi+Cellularモデルが6万7800円、7万8800円、8万9800円。iPad mini 3のWi-Fiモデルが4万2800円、5万3800円、6万4800円。iPad mini 3のWi-Fi+Cellularモデルが5万6800円、6万7800円、7万8800円。

 新機種の発表にあわせ、昨年登場したiPad mini Retinaディスプレイモデルは、「iPad mini 2」という呼称に変更。iPad mini 2とiPad Airは16GBモデルと32GBモデルが、iPad miniは16GBモデルが併売される。

iPad Air 2はスペック向上、さらに薄く

 iPad Air 2は先代モデルより薄型・軽量化している。サイズは240×169.5×6.1mm、重さは437g(Wi-Fiモデル)と444g(Wi-Fi+Cellularモデル)。先代のiPad Airは240×169.5×7.5mm、重さは469g(Wi-Fiモデル)と478g(Wi-Fi+Cellularモデル)なので、約19%ほど薄くなった。

iPad Air 2

 iPad Air 2には、指紋認証センサーのTouch IDがホームボタンに内蔵される。これはiPhone 5s/6/6 Plusで搭載されているものと同等のもの。サードパーティ製アプリも指紋認証機能を利用できる。

iPad Air 2

 iPad Air 2では、プロセッサに新設計の「A8X」が搭載されている。これはiPhone 6/6 Plusに搭載されているA8の特別版。モーションコプロセッサにはiPhone 6/6 Plusと同等のM8と気圧計も内蔵した。

 ディスプレイの解像度やサイズはいずれも先代の「iPad Air」と同等だが、iPad Air 2はディスプレイ構造が変更され、「フルラミネーションディスプレイ」と「反射防止コーティング」となっている。内部反射も減っていて、映り込みの56%をカットするという。

 iPad Air 2はカメラも強化されている。メインカメラ(外側)の「iSightカメラ」は従来の5メガピクセルから8メガピクセルに強化され、連写やスローモーションビデオ撮影に対応した。F値2.4の5枚構成レンズや裏面照射センサー、HDR撮影などは従来のiPadと同等となる。

 通信機能も強化され、Wi-FiはIEEE802.11acもサポート。Wi-Fi+Cellularモデルの対応周波数は、iPhone 6/6 Plusと同等になっていて、日本ではUQコミュニケーションズのWiMAX 2+やWireless City PlanningのAXGPにあたる2.5GHz帯(バンド41)のTD-LTE、各社が将来的に提供予定の700MHz帯(バンド28)のFDD-LTEも対応している。音声通話には非対応。

 なお、米国と英国では、1枚のSIMカードで複数のキャリアからデータプランを選べる「Apple SIM」がセットされて提供される。対応キャリアは、米国ではAT&TとSprint、T-Mobile。英国ではEEとなる。Apple SIMは旅行時に現地のキャリアのデータプランも選べるという。

 インターフェイスは、従来のiPadと変わらず、充電・データ端子としてLightningコネクタを採用。前面にホームボタン、側面に電源ボタンと音量ボタンを備える。

 OSにはiOS 8.1を搭載して出荷される。NFCは搭載しないが、オンライン決済でApple Payを利用すること可能となっている。また、PagesやNumbers、Keynote、iMovie、GarageBandといったアップル純正のアプリを無料で利用できる。

Touch ID対応の「iPad mini 3」、スペック面で大きな変化なし

 小型の「iPad mini 3」は今回、最小限の変化にとどまった。デザイン面で変更はなく、機能面で先代モデルと大きく違うのは指紋認証センサー「Touch ID」のサポート。

iPad mini 3

 プロセッサはiPad mini 2と同等で、A7とM7を搭載する。気圧計は内蔵しない。カメラも従来モデルと同じで、iSightカメラの解像度は5メガピクセルとなっている。通信機能では、対応周波数は先代モデルと変わらない。また、こちらも音声通話には対応しない。

 iOS 8.1搭載で、NFCには非対応ながらオンライン決済でApple Payが利用できる。

アクセサリー

 従来モデルと同様に、スリープのオン/オフと連動する「Smart Cover」や「Smart Case」といった純正アクセサリーも用意される。磁石で側面に貼り付けるディスプレイカバー「Smart Cover」は、iPad Air 2でも従来モデルと同じものが利用できるが、背面カバーにもなっている「Smart Case」については、iPad Air 2とiPad Airは別々のものとなる。iPad mini 3はデザイン変更がないため、アクセサリー類はiPad mini 2と共通となる。

iOS 8.1が月曜配信開始

 iOS 8のクイックアップデートとなるiOS 8.1が10月20日(月曜)より配信が開始される。

 これまでの例から、配信時刻は米国基準となり、日本では月曜深夜の配信になると見られる。iOS 8.1では、さまざまな改善が施されているという。米国ではiPhone 6/6 Plus向けの決済機能「Apple Pay」がiOS 8.1でサポートされ、10月20日から利用可能となる。

 さらにiOS 8の新機能としてアナウンスされながら実装されなかった「iCloud Photo Library」もiOS 8.1でまずパブリックβという形式でサポートされる。

 iOS機器との連携機能が強化されたMac向けOS Xの最新バージョン、OS X Yosemiteは、App Storeで17日より配信開始とアナウンスされている。ただし、本稿執筆時点では配信開始は確認できていない。Yosemiteは、対応するMacであれば無料でダウンロードできる。このほかにもMacのデスクトップモデルであるiMacとMac miniの新製品についても発表されている。

(白根 雅彦)