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ドコモ、11月末で「Home Wi-Fiサービス」の新規受付終了

 NTTドコモは、宅内用の無線LAN対応ルーター「Home Wi-Fiサービス」の新規受付を11月30日で終了する。

 「Home Wi-Fi」は、2013年3月より提供されてきた、宅内用の無線LAN対応ルーターとそのレンタルサービスのこと。ドコモの「docomo Wi-Fiかんたん接続アプリ」で本体底面にあるQRコードを読み取ると、すぐ接続できるという手軽さが売りで、ドコモでは2013年春モデルで、「docomo Smart Home」というコンセプトを掲げていたが、今回、サービスの新規受付が終了することになった。既存ユーザーは引き続き利用でき、契約期間中のサポートも用意される。

 ドコモでは9月1日より「Home Wi-Fi」向けの新機種として、据置型のルーター「スタンダードモデル」の提供を開始。新モデルの投入からわずかな期間で今回、新規受付の終了を決めた。その背景として「ユーザーの利用用途が多様化し、市販品も充実しており、選択肢は拡がっていることから本サービスの役割を終えたと判断した」とコメント。携帯キャリアによる固定回線向けWi-Fiルーターは、通信量(トラフィック)を固定網に分散させるオフロード手段の1つとして用いられてきた。なお、NTT東西が近い将来、光回線の卸提供(サービス卸)を実施する計画がある。今後、ドコモの回線と固定回線の組み合わせで、新たなサービスが登場する可能性がある。

関口 聖