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ドコモ、心筋梗塞患者の救命率向上が期待できるシステムを商用化

東大病院と共同で研究・開発

 NTTドコモは、心筋梗塞患者の救命率向上が期待できる「クラウド型12誘導心電図伝送システム」の商用提供を1月20日に開始する。メハーゲン、メディカルテクニカと共同で医療機関や自治体消防向けに販売していく。費用は5年契約の場合で1台160万円~。

 「クラウド型12誘導心電図伝送システム」は、ドコモが東京大学医学部附属病院と共同で研究・実証試験を重ねてきたシステム。救急搬送車輌内で記録した心電図をモバイル端末経由でクラウドサーバーにアップロードし、専門医がこれをリモートで確認することで、心疾患の有無に応じて、専門治療設備のある病院へ直接搬送できるようにする。

利用イメージ

 これまでの研究・試験では、同システムを活用することで、心筋梗塞患者の再灌流までに要する時間を従来より平均で30%短縮できる効果が確認できたとされている。

湯野 康隆