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折りたたみでテンキー付、Androidベースのフィーチャーフォン「AQUOS K SHF31」

LTE対応でテザリングも可能に

 シャープ製の「AQUOS K」(SHF31)は、2015年春モデルのフィーチャーフォン。折りたたみ型でテンキーを備え、決定キーを押すとメニューアイコンが表示される、というお馴染みの形だが、実はOSにAndroid 4.4を採用した。発売は2月下旬を予定する。

 LTE対応でクアッドコアCPUを搭載し、これまでのフィーチャーフォンを超える操作感を実現。Androidを採用しつつも、画面のタッチ操作は非対応で、あくまでフィーチャーフォンとして仕上げられ、メニュー画面も従来のフィーチャーフォンに則ったもの。ただしEZwebは利用できず、ブラウザはパソコン向けサイトをそのまま閲覧できるスマートフォンのスタイル。端末のメインターゲットは40〜50代。これまでフィーチャーフォン単体で利用しているユーザーや、タブレットとフィーチャーフォンを組み合わせて利用しているユーザーがメインターゲットになっている。

 これまでのフィーチャーフォンとの違いとして、LTEへの対応(VoLTEは非対応)、最大10台まで同時接続できるWi-Fiテザリングに対応することが挙げられる。ベースになったAndroidスマートフォンの部分は新規開発で、Androidのプラットフォームを利用することで、LTEをはじめとした高速通信への対応、メモリ容量の増加といった実利用上のメリットをユーザーに提供する。フィーチャーフォンではハイエンドモデルの開発が少なくなっていることから、高性能なフィーチャーフォンを求めるユーザーにも本端末で対応する。

 なお、スマートフォンではバックグラウンドで同期などの通信を実行するが、「AQUOS K」ではアプリごとに制限をかけて、ユーザーの意図しないバックグラウンド通信を行わないようになっている。Google Playは利用できない。そうした工夫もあって、バッテリー(1410mAh)の持ちは一般的なフィーチャーフォンと遜色ないレベルに仕上げられた。

 1月19日に開催された発表会では、「AQUOS K」について、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏が「ガラホ」(ガラケー+スマホ)などと呼んで紹介。auの関係者によると、社内では「ネクストフィーチャーフォン」とも呼ばれているという。「AQUOS K」の名称にある「K」はケータイの意味で、展示会場でも“4G LTE ケータイ”と紹介されていた。

 Google Playに非対応となる一方、「AQUOS K」向けに内容がカスタマイズされた「auスマートパス」が用意され、取り放題でアプリのダウンロードが可能。「AQUOS K」向け「auスマートパス」は月額372円で、5月末までは無料。

 当初のアプリは、「デジタル大辞泉」や「FRIDAYデジタル」「四人打ち麻雀」など約20種類の定番アプリが用意される。「AQUOS K」向け「auスマートパス」では、「AQUOS K」に搭載されている十字キーで操作できるよう、ユーザーインターフェイス(UI)を改修したアプリが用意されることになり、auでは「近々に50〜100件のアプリを用意したい」としている。開発・改修中のアプリの中には「LINE」も含まれている。アプリのほかにも、コンビニで使えるクーポン、安心サービスの利用料還元といったサービスが用意されている。

ハイエンドなカメラ機能、タッチクルーザーEX

 1310万画素カメラでは、リアルタイムHDR撮影、構図をアドバイスするフレーミングアドバイザーなどが利用できる。夜景などに向けた「NightCatch」、音声認識でシャッターを切る機能があるほか、魚眼、ミニチュアライズといった効果、文字を認識して英語を日本語に翻訳する「翻訳ファインダー」なども搭載されている。

 「タッチクルーザーEX」として、十字キーおよびテンキー周辺を長方形のタッチパッドとして利用できる静電センサーが搭載されており、キー面のほとんどをノートパソコンのタッチパッドのように利用できる。例えばWebブラウジング中に画面に表れたポインターを操作して、Webサイトのボタンのクリックが可能。画面のスクロールをスワイプ操作で行えるほか、Webブラウザや画像などの一部はピンチイン・アウト操作で拡大・縮小も行える。

 タブレットとの間でデータを簡単に受け渡しできる「PASSNOW」(パスナウ)も用意される。これは、シャープ製スマートフォンに搭載されている「Passtock」に近い機能で、「AQUOS K」を中心に利用できるよう内容がカスタマイズされている。具体的には、タブレットで調べた電話番号をタップすると、「AQUOS K」から発信できる機能や、「AQUOS K」への着信や通知をタブレットに表示する機能、「AQUOS K」で撮影した写真を簡単な操作でタブレットに転送する機能、タブレット側からのリモート操作でテザリングをオンにする機能などが用意されている。タブレットとはBluetoothで接続される。タブレット側はAndroid 4.2〜以降であれば、専用アプリ「PASSNOW」をインストールするだけで利用できる。

主な仕様

 ディスプレイは約3.4インチ、960×540ドット(qHD)のTFT液晶で、画素密度は約328ppi。バックライトには自然な色合いを実現するという「PureLED」を採用している。

 カメラは1310万画素の裏面照射型CMOSセンサー。レンズのF値はF2.2。チップセットはクアルコム製の「MSM8926」で、1.2GHz駆動のクアッドコア。メモリ(RAM)は1GB、ストレージは8GBで、最大32GBまでのmicroSDHCカードを利用できる。

 下り最大150Mbpsの4G LTEに対応。LTEの対応周波数帯は800MHzと2GHz。無線LANはIEEE802.11b/g/n。Eメール、SMS、ワンセグ、グローバルパスポート(GSM/UMTS)、Bluetooth 4.0、GPS、緊急速報メール、おサイフケータイ、赤外線通信、防水(IPX5/7)をサポートする。

 おサイフケータイについては「QUICPay」「ヨドバシゴールドポイントカード」に対応、「モバイルSuica」への対応を予定する。対応サービスは順次拡大を予定している。

 非対応のサービス・機能は、キャリアアグリゲーション、WiMAX 2+、VoLTE、NFC、フルセグ、防塵。

 USB端子はキャップレス防水。防水性能の観点からmicroSDカードスロットは側面などではなくバッテリーを外した内部に用意されている。バッテリーは着脱可能。同時発売の着せかえカバーは背面カバーを交換する方式を採用している。別売りのオプションでラインナップされる充電用クレードルにも対応する。

 連続待受時間はLTEで約470時間、3Gで約610時間。連続通話時間は約620分。

 大きさは約52×113×16.9mm、重さは約128g。ボディカラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色。SIMカードのサイズはnano SIMカード。

「AQUOS K スタート割」を用意、55歳以上は「シニアプラン」も

 「AQUOS K」は通常のスマートフォンと同じ料金体系で利用するが、利用料を割り引く「AQUOS K スタート割」が用意される。

 「AQUOS K スタート割」は、同端末を購入したユーザーを対象に、最大4年間、利用料を毎月1000円(税抜、以下同)割り引くというもの。対象ユーザーは「データ定額」(2〜13)の各プラン、または「LTEフラット」に加入したユーザー。端末の発売と同時に受付を開始し、受付終了時期は別途案内される。

 「AQUOS K」ではまた、55歳以上向けに新たに用意される料金プラン「シニアプラン」も契約できる。「シニアプラン」は、「誰でも割」適用時の基本使用料が月額3980円で、0.7GB分のデータ通信量が含まれている。LTE NETの月額300円を合わせて、月額4280円で利用できる。auスマートバリューを適用した場合は月額3346円。なお、「シニアプラン」は1月19日に発表されたシニア向け端末「BASIO」でも契約できる。

 なお、Wi-Fiテザリングを利用するには、スマートフォンと同様に、月額500円のテザリングオプションを契約する。同オプションは、契約から最大2年間は無料。

「AQUOS K」(SHF31)
着せかえシールと着せかえカバーのセット

(関口 聖/太田 亮三)