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春商戦はドコモ光に勝つ――au販売スタッフコンテスト

量販・併売のKDDIスタッフによる第1回大会

 「がんばらなアカンで!」――4日、都内で開催されたauのスタッフ接客コンテストで、ビデオメッセージを通じ、KDDIの田中孝司社長が笑顔混じりで檄を飛ばした。

SA(セールスアドバイザー)グランプリと銘打たれた

 携帯各社では、これまでもショップスタッフの接客コンテストを実施してきたが、KDDIでは今回、量販店や併売店に勤務する同社社員を対象にしたコンテストを初めて開催した。参加したのは、首都圏・関東(山梨、新潟含む)の1260人で、その中から16人の決勝進出者が集い、販売現場でユーザーのニーズを汲み取り、提案するテクニックを競い合った。

決勝に進出した16名

 たとえば、最初に登場したスタッフは、「10年以上のソフトバンクユーザー、夫が5年ほど前にauに乗り換えてiPhone 4Sを使っている」という人に相対する。MNPで乗り換えることでの特典から始まり、電波の繋がりやすさ、au Wallet、そして固定網とのセット割であるauスマートバリューへのトークを展開。固定通信の切り換えは面倒ではないかと問う客に対して、自身も経験した、というエピソードを交えて、工事にかかる時間などを紹介して、不安を取り除き、納得感を高めようと苦心する様が伝わってきた。さらにはiPhone 4Sを使う家族の機種変更、あるいは小学校高学年になるという子供へ携帯電話を持たせるといった提案も行う。審査はトークの切り出し、ユーザーのニーズを聴き取るヒアリング、サービスなどの提案、そして貴重な来店機会を逃さず他の商材の契約にまで繋げられるかどうか、といった点がチェックされた。

店頭での対応をロールプレイ

 この春商戦についてauでは、NTTドコモから「ドコモ光」が登場することなどを受けて、量販店・併売店においても、以前から固定網とのセット割を展開してきたことの強みをアピールする構え。それが今回のコンテストにも繋がっているという。

 ビデオメッセージで田中社長は、「いよいよ春商戦。みなさんご存知の通り、『ドコモ光』が始まる。学割商戦でもある。この商戦に勝ってこそ、我々のこれからの未来が開けると思っている。がんばらなアカンで!」と、出場者だけではなく、来場していた営業部門のスタッフに向けて語っていた。

関口 聖