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文字入力の“つまずき”を判別して音声でアドバイス、KDDI研究所が新技術

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 KDDI研究所は4日、文字入力の“つまずき”を検出し、音声やメッセージなどでアドバイスするための技術を開発したと発表した。

 この技術は、スマートフォンやタブレットの文字入力法をスムーズに習得するために開発された技術。シニアやスマートフォン初心者の利用を想定している。

 開発にあたっては、ユーザーの観察実験を行い、典型的なつまずきパターンを収集。かな漢字変換のタイミング、かな・英文字・数字の切り替え、半濁点と句点との混同など15種類のパターンを検出できるようにした。

 実際のアドバイス方法は音声・吹き出し・アニメーションの3つ。なお、文字入力スキルを5段階で推定するアルゴリズムが組み込まれているため、不要なアドバイスの抑止も可能。

 この技術を活用した文字入力練習アプリをスマートフォン初心者のシニア24名に利用してもらったところ、30分前後の利用で入力速度が平均23%向上したという。なお、KDDI研究所によれば、入力文や操作履歴をもとにユーザーのつまずきを検出し、アドバイスまでを行うスマートフォン用文字入力支援ソフトの開発は世界初。

 KDDIが「Smart TV Box」利用者向けに3月10日から提供予定の文字入力練習アプリ「タッチで学ぶ! タブレット使い方ガイド」でも、この文字入力支援技術が採用されている。

「タッチで学ぶ! タブレット使い方ガイド」

森田 秀一