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マイクロソフト、スマホも対象のWindows 10を今夏に提供開始

 Microsoftは、さまざまなプラットフォームに対応する次期OS「Windows 10」を2015年夏に発売する。イベント「WinHEC」の開催に合わせて、同社のブログで明らかにされた。

 Windows 10は、パソコンのみならず、モバイル機器、さらに小型のIoTデバイスにも対応する、Microsoftの基幹製品となるOS。今夏の発売にあたっては、190の国と地域、111の言語で提供が開始される。

 Windows 10の発売から1年間は、Windows 7以降のデバイスでWindows 10への無償のバージョンアップが可能。Windows Phone 8.1を搭載したモバイル端末でもWindows 10に無償でバージョンアップが行える。今回の発表では、レノボが2015年の中頃にWindows Phone端末をチャイナモバイル向けに提供することなども案内されている。

 Windows 10は、IoTデバイス向けにも無償で提供される。IoTデバイスの開発ボードとして「Raspberry Pi 2」がWindows 10の無償提供の対象になっていたが、今回の発表により、クアルコムが提供する開発ボード「DragonBoard 410c」も対象になることが明らかにされた。「DragonBoard 410c」はSnapdragon 410チップセットを搭載しており、ボリュームゾーンのスマートフォンを想定したソフト開発や製品の試作に利用できるほか、IoT機器の開発にも応用できるとされている。

 Windows 10ではまた、「Windows Hello」の名前で、生体認証機能をサポートすることも明らかにされている。

太田 亮三