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au未来研究所とニューバランス、キッズシューズにスマホ連携機能
（2015/3/30 17:30）
KDDIは、一般ユーザーや参加企業とともに新しい取り組みを形にしていくWebサイト「au未来研究所」の取り組みにおいて、キッズシューズにセンサーを内蔵し、スマートフォンと連動できる“未来のお散歩シューズ”「FUMM」（フーム）を、ニューバランス ジャパンとのコラボレーションで開発した。コンセプトモデルで、現時点で一般販売は予定されていない。3月31日には東京・代官山の「代官山T-SITE GARDEN GALLERY」にて無料の体験イベントが実施される。時間は10～18時で、9時から優先整理券が配布される。対象年齢は3～5歳で、用意される靴のサイズは15～16.5cm。
「FUMM」は、一般ユーザーが参加するハッカソンやオンラインディスカッションで出てきたアイデアを元に、ニューバランス ジャパンと協力して開発されたコンセプトモデル。靴には4種類のセンサーが内蔵され、動きや地面の色と検知して、連動するスマートフォンアプリで音を出したり、Bluetoothの接続が切れると迷子の通知をしたりできる。
コンセプトモデルはキッズシューズとして販売されているニューバランスの「KV620」を元に、各種のセンサーを内蔵したもので、Bluetoothでスマートフォンのアプリと連携する。足の甲のベルクロ部分には加速度センサー、気圧センサーが搭載され、つま先とかかとには感圧センサー、ソールの土踏まずにはLEDライトを内蔵したカラーセンサーが搭載されている。
公開されたコンセプトモデルのデモンストレーションは、動物の形と色で描かれた地面を両足でジャンプして踏むと、スマートフォンでその動物の鳴き声が出るというもの。このほかにも31日の体験イベントでは、線路が描かれた床を歩くことで電車の音が鳴り、台に乗ることで電車から蒸気機関車に乗り換えられるというデモも用意される。
「FUMM」ではまた、今後の機能拡充として、Webサイト上でアクションと、音やアニメーションなどのルールを決めて、オリジナルの遊びを作れるようにする。親子での探検ゲーム、子供同士での遊びなどが想定されているほか、大人向けでは、目が不自由な人のサポート、スマートホームなどと連動した、新しいユーザーインターフェイスとしての可能性もあるとしている。
キッズシューズが遊びや見守りのウェアラブルデバイスに
3月30日には都内で記者向けに「FUMM」の発表会が開催された。KDDI 宣伝部 担当部長の塚本陽一氏は、ハッカソンイベントで15のプロトタイプが公開されたことに触れ、その中からコンセプトモデルとしてえらばれたのが「FUMM」であることを紹介。ニューバランスにコラボレーションを依頼した理由は、キッズシューズの市場で人気があり、デザインも洗練されていることなどを挙げた。
ニューバランス ジャパンからは、ブランドコミュニケーションチーム ウェルネスカテゴリー リーダーの小澤真琴氏が登壇した。二児の母でもあるという小澤氏は、「子供に体を動かすことを伝えたい。（コラボレーションで）シューズだけではないことができるのではないかと思った」とコラボレーションの背景を語り、グローバルでみたニューバランスとしても、通信キャリアとのコラボレーションは初めての試みとした。小澤氏は、「子供はスマートフォンを使って遊ぶことも増えているが、シューズとつながっていれば、体を動かせるあたらしいことができる」とコンセプトモデルに期待を寄せていた。
ハッカソンで「FUMM」を提案したメンバーもステージに登壇し、あるメンバーの姉が、子供を抱っこしながら外出するのが大変、という話を聞いたのをきっかけにアイデアを思いついたというエピソードなどが語られた。
発表会では最後に、タレントの藤本美貴も登場。長男が3歳になり、お腹の中に二人目がいる中での登壇で、「買って帰りたい」と「FUMM」をとても気に入った様子。「（長男は）男の子なので、すぐにどこかに行ってしまうが、歩いてくれない時は歩いてくれない（笑）。FUMMなら歩くのが楽しみになるのでは。男の子だけど、ビビリなところもある（笑）。そういう時は旦那が背中を押している。旦那がトレーニングに出かける時は付いて行きたがることも多いので、FUMMでいっしょに体を動かしてほしい。ぜひ発売してもらいたいし、進化に期待したい」と期待を語っていた。
