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ASUS、ZenFone 2を5月16日発売

 ASUS JAPANは、Android搭載のスマートフォン「ZenFone 2」(ZE551ML)を5月16日に発売する。

「ZenFone 2」

 ラインナップは3種類で、4GBメモリ(RAM)、64GBストレージ、CPUがインテル製で2.3GHzのZ3580を搭載するモデルが5万800円(税抜、以下同)、4GB・32GB、2.3GHzのZ3580搭載モデルが4万5800円、2GB・32GB、1.8GHzのZ3560搭載モデルが3万5800円。64GBストレージのモデルのみ5月下旬以降に発売される。いずれもSIMロックフリー。

 またMVNOのパートナーとして、IIJ、gaenee mobile、DMM mobile、TNC、NifMo、楽天モバイル、U-mobile、Y!mobileのブランドが挙げられている。

モデルメモリ(RAM)ストレージCPU価格(税抜)
Z551ML-BK64S4(ブラック)
Z551ML-RD64S4(レッド)
Z551ML-GD64S4(ゴールド)
Z551ML-GY64S4(グレー)
4GB64GBAtom Z3580(2.3GHz)5万800円
Z551ML-BK32S4(ブラック)
Z551ML-RD32S4(レッド)
Z551ML-GD32S4(ゴールド)
Z551ML-GY32S4(グレー)
4GB32GBAtom Z3580(2.3GHz)4万5800円
Z551ML-BK32(ブラック)
Z551ML-RD32(レッド)
Z551ML-GD32(ゴールド)
Z551ML-GY32(グレー)
2GB32GBAtom Z3560(1.8GHz)3万5800円

ZenFone 2の特徴

 ZenFone 2は、ASUSがSIMロックフリーのAndroidスマートフォンとして展開している「ZenFone」シリーズの最新モデル。米ラスベガスで1月に開催された「2015 International CES」でグローバル市場に向けて発表され、海外ではすでに発売されている地域もあったが、今回の発表で日本市場への投入と発売時期、価格が明らかになった。

 ZenFone 2は、前モデルにあたるZenFone 5と比較して、CPUをインテルのAtomに変更し、現時点で最大クラスとなる4GBのメモリ(RAM)のモデルをラインナップするのが特徴。ディスプレイはいずれのモデルもフルHD(1920×1080ドット)に強化された。OSはAndroid 5.0を採用する。

 ユーザーインターフェイス「ZenUI」が進化し、「SnapView」が搭載された。この機能では、パターンロックの解除などであらかじめ決められたパターンを入力することで、通話の履歴や電話帳、各種のデータや設定が異なる、二人目のユーザーとして使うことができる。1台のスマートフォンで仕事用、プライベート用といった使い分けが可能になるとしている。

 「ZenMotion」は、ロック解除前に、決められた文字を画面に描くと、すぐに指定された機能が起動できるというもの。例えば画面がスリープしている状態で、画面に「C」の文字を描くと、すぐにカメラが起動する。

 片手操作モードも用意され、縮小された画面は大きさや場所を自由に設定可能。ホームボタンのダブルタップで簡単に起動できる。

 日本語入力には、「ATOK」がプリインストールされる。

 カメラ機能は「Pixel Master 2.0」として、HDRモードやローライトモードを搭載。背面に搭載されたデュアルカラーLEDフラッシュで自然な色合いを表現でき、インカメラによる「自分撮りパノラマ」では最大140度のパノラマ撮影が可能になっている

 このほか、子供向けにアプリや利用時間の制限を行える「キッズモード」や、スマホ初心者などにむけた「簡単モード」が用意されている。

ZenFone 2の仕様

 各モデルに共通の仕様として、5.5インチ、1920×1080ドット(フルHD)、IPS液晶ディスプレイを搭載。ディスプレイ表面にはCorningのGorilla Glass 3が採用されている。CPUはインテルのAtomで、64bitに対応。LTEモデムもインテル製としている。グラフィックス機能としてPowerVR G6430を搭載する。

 メインカメラは1300万画素、インカメラは500万画素で、64GBまでのmicroSDカードを利用できる。

 位置測位システムは、GPS(米国製)のほか、GLONASS(ロシア製)、BDS(中国製)、QZSS(日本製、準天頂衛星 みちびき)、SBAS(誤差修正システム)の合計5種類の測位システムをサポートする。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)。Bluetooth 4.0、加速度センサー、ジャイロスコープなどを搭載し、NFCをサポートしている。

 対応する通信方式はLTE、W-CDMA(HSPA+)、GSM。microSIMカードのスロットは2つ用意され、2番目のスロットは海外で利用できる2G(GSM)専用スロットとなっている。

 対応周波数は、LTE(対応バンド)が2100MHz(1)、1900MHz(2)、1800MHz(3)、1700/2100MHz(4)、850MHz(5)、800MHz(6)、900MHz(8)、1700MHz(9)、800MHz(18)、800MHz(19)、700MHz(28)。

 W-CDMA(HSPA+)は2100MHz(1)、1900MHz(2)、850MHz(5)、800MHz(6)、900MHz(8)。GSM/EDGEは850/900/1800/1900MHz。

 バッテリー容量は3000mAh。急速充電に対応し、対応する18WのACアダプターを利用することで、0%から約60%までを39分間で充電できる。

 連続待受時間はLTEで約267時間、3Gで約294時間。連続通話時間は約1144分。連続駆動時間はWi-Fi利用時で約10.2時間、モバイル通信時で約8.5時間。

 大きさは約152.5×77.2×3.9(最厚部10.9)mmで、重さは約170g。ボディカラーはブラック、レッド、ゴールド、グレーの4色。

【お詫びと訂正 2015/04/23 11:20】
 上記で、W-CDMA(HSPA+)の対応周波数帯に「800MHz(19)」と記載していましたが、正しくは非対応です。お詫びして訂正いたします。

アクセサリー

 ZenFone 2の発売にあわせて、丸型の窓が付いたフリップカバー「View Flip Cover Deluxe」(2950円)、液晶保護フィルム(780円)、1万mAhのモバイルバッテリー「ZenPower」(3950円)が発売される。急速充電対応の18W ACアダプターは2800円。

会場に展示された端末(4GB/64GBモデル)

端末の機能やソフトウェアなど

ZenFone 2はいずれのモデルも急速充電に対応
急速充電対応のACアダプター(左)がオプションで用意され、メモリが4GBのモデルには同梱される。急速充電対応のACアダプターでは5V 2Aまたは9V 2Aの出力が可能

ZenFone 2のキーワードは“モンスター”

 ASUS JAPANは4月20日、都内で発表会を開催。「ZenFone 2」の日本向モデルについて解説したほか、タッチアンドトライコーナーでさまざまな機能を披露した。ゆるキャラ(?)の禅太郎もステージに登場、製品をアピールした。

 プレゼンテーションで登壇したASUSTek Computer会長のジョニー・シー氏は、「パフォーマンスモンスター」と、ZenFone 2の64bit対応プロセッサーや4GBメモリ、グラフィック性能をアピール。カメラ性能やZenUIの進化も紹介し、全方位に進化を遂げた端末であることを紹介した。

プレゼンテーション

太田 亮三