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Googleが米国で通信サービス「Project Fi」開始

2キャリアのLTEとWi-Fiを一体運用、月額30ドル~

 Googleは、米国の通信キャリアと連携し、複数の通信キャリアのネットワークをひとつのプランで利用できる携帯電話サービス「Project Fi」を開始する。サービスの対象エリアは北米。モバイルネットワークで当初にパートナーとなるキャリアはSprintとT-Mobile。対応する周波数帯などの関係から、当初の対応端末は「Nexus 6」のみ。Project Fiに対応するSIMカードが用意される。

 「Project Fi」は、SprintとT-MobileのLTE網をひとつのプランで利用できる。加えて、街中にある公衆無線LANサービスのWi-Fiとも比較しながら、LTEとWi-Fiのうち最適な通信環境が得られるネットワークを自動的に選択するのが特徴。通話中でもWi-FiとLTEのうちから最適なネットワークに自動的に接続する。Wi-Fi接続ではセキュリティも強化した。

 料金プランはシンプルに構成され、合計で月額30ドルから。

 内訳は、基本料の「The Fi Basics」が月額20ドル。通話定額が含まれる。月間のデータ通信量は、1GBあたり月額10ドルで、1GB~10GBまで、1GB単位で選択できる。最小構成では基本料20ドル+データ通信量1GBが10ドルの、合計で月額30ドル(税抜)になる。

 月間で余った通信量は返金される。例えば2GB・20ドルのデータ通信量を契約していた場合、月末に600MBが余っていると、6ドルが返金される。

 このほか、ハングアウトに対応したパソコンやタブレットでも、着信やメッセージの受信が確認できるようになる。

太田 亮三