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作品がポータルに、朝までのバトルも~六本木アートナイト×Ingress

 4月25日~4月26日、一夜限りのイベント「六本木アートナイト2015」にあわせ、米グーグル社内のスタートアップ、ナイアンティック・ラボが、リアルを舞台にした新感覚ゲーム「Ingress」のイベントを実施する。アート作品がゲーム内に登場するほか、そこに集ったエージェント(プレイヤー)の活動により、展示作品と連動した光の演出も楽しめるという。

六本木ヒルズの屋上に“ビーコン装置”が設置、その光が変化する

 「イングレス 六本木アートナイト・スペシャル」と題されたこのイベントでは、アート作品のうち18作品が、ゲーム中に「ポータル」と呼ばれるスポットとして登場。日頃、謎の物質「エキゾチックマター」を巡り、2つの陣営に分かれてプレイしているエージェントたちがこの場所に集い、18のポータルを奪い合うことで、1時間に1回、六本木ヒルズ屋上に設置された“光の柱”の色が変化する。特定の時間には、両陣営が協力する、いわゆる“クロスファクション”と呼ばれる活動による、特別な演出も予定されているという。

 さらには、「アートトラックプロジェクト ハル号 アケボノ号」とのコラボにより、六本木ヒルズアリーナに展示される巨大ジャングルジムの色も続々と変化するという。この変化はIngressのプレイ結果、戦況によってもたらされる。

アートトラックプロジェクトとのコラボも

 こうしたイベントは、SF作品の1つである「Ingress」のストーリーの一環として案内されている。普段、エージェントが争奪戦を繰り広げるポータルは、エキゾチックマターが噴出する場所という設定。イベントページでは、「日本に張り巡らされたポータルのネットワーク」を“龍脈”と呼び、「4月25日20時30分~4月26日5時30分の間、龍脈が不安定になり、XMの活動に対して敏感になる」と説明。エージェントにとっては、ポータルを奪い合う“アノマリー(状態異常/例外)”になると見られる。

 このアノマリーイベントは、直近では京都で開催。多くのエージェントが惜しみなく手持ちのアイテムを費やしてポータルを奪い合い、計測時点で保有していた陣営に軍配があがる。イベントページでは、現時点で、「計測は1時間ごと、屋上のビーコンに反映される15分前に行われる」と案内されている。既にイベントページには300人近いエージェントの参加表明が寄せられており、大型連休を前に、激しい戦いになることが予想される。歴戦のエージェントだけではなく、始めて間もない人であっても、攻撃力こそ劣るとはいえ、ポータルを自分たちの陣営にするアクション(ゲーム中ではデプロイと呼ばれる)や、ポータルを強化するシールドを使って連携することもできる。どう遊べばいいかわからなくても、近くにいるエージェント(見ればきっと一目でわかる)に質問すると喜んで教えてくれるはず。これまでIngressのイベントに参加したことがない人にとっても、“オトナが本気で遊べる”良い機会になるだろう。

関口 聖