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小型プロジェクターにLTE対応のAndroid搭載「モバイルシアター」

 「モバイルシアター」は、5インチディスプレイにAndroidを搭載し、LTEによる通信機能もサポートするモバイルプロジェクター。開発はZTEで、海外で「Spro 2」として販売されている製品のソフトバンク版となる。ソフトバンクブランドの製品として、9月以降に発売される。価格や料金プランは未定。

「モバイルシアター」

 モバイルプロジェクターとして、投影サイズは最小5インチ~最大120インチ程度、最大輝度は200ルーメンとなっており、台形補正が可能。オートフォーカス補正機能を搭載しており、平らな面であれば数秒のうちに、表示角度や焦点が自動で調整される。

100インチ程度のスクリーンに投影したところ

 外部入力では、HDMI接続やMiracastによる無線接続をサポートしている。スマートフォンやパソコン、ゲーム機など規格に対応したさまざまな機器を投影可能。外部入力の映像は、プロジェクターによる投影だけでなく本体に搭載のディスプレイにも表示される。内蔵スピーカーのほかに、イヤホンジャックやBluetooth 4.0での接続機能を備えており、動画を投影しつつ音声は外付けのスピーカーで再生といった利用もできる。

 LTE対応のAndroidタブレットとプロジェクターが一体化したような製品になっており、本体に搭載された5インチのHDディスプレイはタッチ操作が可能。OSにはAndroid 4.4.4を搭載している。Google Playに対応しており、ディスプレイに表示するアプリの画面や、映像やゲームなどのAndroidプラットフォームのコンテンツをプロジェクターで投影することも可能。ホーム画面はコンテンツを閲覧する用途に特化した作りになっている。

 モバイル通信機能では、下り最大112.5Mbpsの4G/4G LTEをサポートしている。モバイルWi-Fiルーターとして利用することも可能。

 データ転送用にUSB3.0のA端子を搭載しており、外付けハードディスクやUSBメモリ内の動画などを再生できる。パソコンと繋ぐとストレージとして、ファイルのやりとりが可能。スマートフォンをモバイルバッテリーのように給電することもできる。

 発売時までにメニューの表示の言語に日本語を追加したり、ソフトバンクが提供するアプリと親和性の高いUIにするといったカスタマイズが加えられて提供されるが、基本的な仕様や機能は海外で発売されているモデルと同一となる見込み。

 海外モデル「Spro 2」では、スマートフォンをプロジェクターのリモコンにするアプリが提供されているが、こちらの提供は検討中としている。

 内蔵ストレージは16GBで、最大64GBまでのmicroSDXCカードを装着可能。内蔵バッテリーは6300mAh。大きさは約131×134×33.3mm、重さは約579g。端末はSIMロック解除の対象。充電は専用のACアダプターを用いる。連続使用時間については、通信なしで投影した場合、3時間程度の利用が可能という。

太田 亮三

石井 徹