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「グローバルと日本のいいとこ取り」、LGがisai vividの魅力を解説

 LG Electronicsは、KDDIと沖縄セルラーから5月下旬に発売される最新のスマートフォン「isai vivid LGV32」の説明会を開催した。グローバル市場向けのハイエンドモデル「LG G4」の特徴を継承しながら、日本向けのカスタマイズを組み合わせたモデルとし、ディスプレイ、カメラ、シークレット機能の3つを軸に解説された。KDDIから発表された際の情報は、5月14日掲載のニュース記事を参照していただきたい。

 LGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーション 課長の金 希哲(キム・ヒチョル)氏からはまず、グローバル市場向けに、一部ではすでに発売されている「LG G4」が簡単に紹介された。

LGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーション 課長の金 希哲(キム・ヒチョル)氏

 「G4」は背面パネルのパーツとして革素材を採用するなどデザイン面でユニークさが光る一方で、特にカメラ性能の高さが海外のメディアでも高く評価されている様子が紹介された。「isaiはグローバルのいいところを持ちながら、日本向けにカスタムしたモデル。G4のカメラとディスプレイをisai vividに採用している」と、グローバルのハイエンドモデルの流れをくむシリーズであることを紹介した。

IPSクアンタムディスプレイ

 「isai vivid」について金氏は、訴求ポイントとして「ディスプレイ」「カメラ」「isaiシークレット」の3点を挙げる。

 ディスプレイはAH-IPS液晶で、蛍光体として従来のブルーとイエローとは異なり、レッド、グリーン、ブルーの3つを採用し、色域はNTSC比で107%、DCI比で98%と、前モデルから大幅に強化されている。色域以外にも、コントラスト比は前モデル(isai VL)と比較して1000:1から1500:1に強化されたほか、輝度も400nitから25%アップの500nitになっており、屋外での見やすさもアピールされている。

 新開発のディスプレイはグローバルで「IPSクアンタムディスプレイ」と命名され訴求されており、「ビビッドな色を再現できる」と、isai vividの名前の由来にもなったことを紹介した。

“一眼レフカメラ並”をうたうカメラ

 カメラについては、isaiシリーズではあまりカメラ性能のアピールをしてこなかったが、今夏の競合モデルがいずれもカメラを訴求している点などに触れ、「今回はカメラを日本市場(isai)でも訴求していく」と意気込みをみせる。

 そのポイントは、「二大基本要素で良いものを使っているのが特徴」として、レンズがF1.8と明るいこと、センサーが1/2.6サイズと、スマートフォンとして大型である点を挙げる。

 さらに、スマートフォンでは世界初というカラースペクトルセンサーをフラッシュの下に搭載しており、被写体の色を認識し最適な設定にできることを紹介。光学手ぶれ補正(O.I.S.)は、従来のX軸とY軸の2軸に加えて、端末を手に持った状態で前後の動きにあたるZ軸にも対応している。

 グローバルモデルでは「LG G3」から搭載しているというレーザーオートフォーカスにも対応している。これは、赤外線で被写体との距離を測定するもので、素早いオートフォーカスの動作が可能になっている。

 “一眼レフ並のカメラ”とアピールされているのは、本格的なマニュアルモードを備えたことに由来している。カメラを起動しモードを「マニュアル」に変更すると、画面にはホワイトバランス、マニュアルフォーカス、露出、ISO感度、シャッター速度、AEロックのボタンが出現する。ボタンとは別に現在の設定を確認できる一覧や、ヒストグラム表示も用意されている。

 絞りの設定は無いものの、これらを駆使することで、ピント位置を最短8cmから自由に動かしたり、シャッター速度をマニュアルで遅めに設定して、光が流れるような写真といった、こだわりの撮影ができる。シャッター速度の変更は、実態としてはシャッター優先モードのような動きになり、ISO感度や絞り値が自動的に決定される。データはRAWで出力することも可能。

 説明会では、写真家のコルビー・ブラウン氏が「LG G4」に搭載のカメラの性能をコメントする動画が流れ、マニュアルモードだけでなくおまかせのモードでもさまざまなタイプの写真が撮影できることが紹介された。

 さらに、日本在住の自称・カメラ愛好家として、LG PRパート長 次長の金 東建(キム・ドンゴン)氏が動画で登場。金 東建氏は記者陣とは顔なじみの人物で、この日も説明会の冒頭で挨拶しており、動画に金氏が登場すると会場からは笑い(失笑?)も起こったが、これはどちらかというと半分冗談のような、茶目っ気のある演出といったところ。もっとも、プロではない“自称・カメラ愛好家”でも、マニュアルモードを使ってさまざまなタイプの写真が撮れるというPRはしっかりと果たしていた。

何に使う!? ステルス性能を実現する「isaiシークレット」

 「誰にでも他人に知られたくないヒミツがある」とキャッチコピーで紹介されるのが、LGとKDDIで開発するステルス機能「isaiシークレット」だ。「isaiシークレット」をオンにすると、選んだ項目だけが隠れるというもので、アドレス帳や電話の着信通知、LINEのメッセージ通知、ギャラリー画像、文字入力の予想候補など、7種類が対応する。

 「isaiシークレット」をオンにしている状態で、シークレットの対象となっている着信や通知があった場合、ユーザーだけが気付ける方法で、着信の存在が分かるようになっている。例えば、24時間表示だった時刻の表示が「午後 1:00」と表示されていたり、通知LEDの色が変更されていたりするというもの。

 さらに、「isaiシークレット」を即座にオンにしなければいけないような危機的状況でも、密かに設定しておいたノックコードを使って画面のスリープを解除すれば、目の前の人にも気づかれることなく「isaiシークレット」をオンにすることができる。携帯電話において、シークレット機能は伝統的に、強化されればされるほど、それを説明する担当者の歯切れは悪くなっていく傾向にあるが、LGでは「不在着信通知、相手によっては、やましいことがなくても誤解を解くのが大変」と、健康的な防衛手段としてアピールしている。

GPS+ジャイロセンサーで位置情報の精度を向上

 主要な訴求ポイントとする上記の3点のほかにも、「Google Drive offer for LG」として、ユーザーには100GBのGoogleドライブの容量を2年間利用できる特典が付属することが紹介された。

 また、LGとクアルコムが協力して取り組んだ機能として、GPSの精度にも触れられた。これは、GPSの測位データに端末のジャイロセンサーのデータを組み合わせ、位置情報の精度を向上させるというもの。エラーレートは最大約50%、削減できているという。説明会では、実際にビル街の中を歩いたデータや、六本木を自動車で移動した際のデータが示され、従来の端末では全く位置をつかめていないような場所でも位置情報を測位できているデータが紹介された。

 このほかにも、ユーザーからの声を反映させる形で、再びバッテリーを取り外し可能とした点や、ハンドサインでセルフタイマーのシャッターを起動できる「ジェスチャーショット」では、「パー・グー」と握る動作を2回連続で行うと、4連続でシャッターを切る撮影ができるという、女性の“自撮り”を意識したような拡充が行われていることも紹介されている。

(太田 亮三)