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日本マイクロソフトの平野新社長「Windowsスマホ、楽しみな展開が出てくる」

 日本マイクロソフトの代表執行役社長に就任した平野拓也氏が2日、会見を開いた。平野新体制のもと、7月からの新たな年度における経営方針が語られた。注目されるWindows 10については、「夏〜年末にエキサイティングなデバイスが登場する」としたほか、Windows搭載のスマートフォンについても具体的な内容は避けつつ、「楽しみな展開が出てくるのではないか」とコメントした。

平野氏

Windows 10スマホに期待

 7月29日より既存ユーザーも含めて利用できる、PC向けのWindows 10は、さまざまな画面サイズをサポートし、これからはサービスの1つへと変貌を遂げる。

 平野氏はWindows 10搭載機器が「夏〜年末にかけてエキサイティングなデバイスが出てくるということで楽しみにしている」と語る。アプリ開発も、ユニバーサルプラットフォームとして、AndroidやiOS向けのアプリも移植しやすくなるとされており、情報提供も積極的に行いたいと平野氏。

 続けて同氏は、「昨今、パートナー様、特にマウスコンピューターさんやフリーテルさんからWindows Phoneのアナウンスが出ており、個人的にも嬉しく楽しみにしている。Windows 10というユニバーサルプラットフォームになることで、これまで関わりがなかったメーカーから多くの問い合わせを受けている。今回はこれ以上、具体的に言えないが、今後楽しみな展開が出てくるのではないかと個人的に期待している。お客さまからの期待も強く感じている」と語る。

 さらに、米本社で開発された製品やサービスの日本導入についても、具体的な時期は未定ながらリアルタイム翻訳のSkype Translator日本語版を日本で展開する意欲を示したほか、ARデバイスのHoloLens(ホロレンズ)やリストバンド型の「Microsoft Band」も「日本でできるだけ早く展開したい」と述べた。一方、質疑でゲームコンソールの「Xbox」への取り組みを問われると、平野氏は「撤退はしない」と力強く断言していた。

スマホがPC風になる「Continuum」はハイエンド向けか

 Windows 10搭載のスマートフォンは、日本国内で具体的にいつ、どういった形で登場することになるのか、今回の会見、そしてその後のメディアと同社役員との懇親の場では、詳細が明らかにされることはなかった。しかし、具体的な内容こそまだ伏せられつつも、平野新社長が会見で触れたように日本市場での展開に向けて何らかの動きはある。今は、戦略を立案する段階、というフェーズのようだ。

 一方、日本マイクロソフトでは、社員向けのスマートフォンとしてWindows 8.1搭載の「Lumia 830」を導入している。懇親会の場では、役員の手にあるLumia 830が披露される場面もあったが、役員が持つものは、Windows 10の開発バージョン(テクニカルプレビュー)をインストールできる機種ではあるもの、Windows 8.1で利用しているとのこと。ちなみに今後登場する見込みのWindows 10 Mobileには、パソコンのように使える機能「Continuum(コンティニュアム) for phone」が用意されており、注目度も高い機能だが、Lumia 830では、グラフィック性能の都合上、利用できないようだ。現在はまだWindows 10 Mobile自体が開発中であり、正式版ではどうなるかわからないが、全ての機能を快適に使うためには、ハイエンド向けなど一定のスペックが必要になるかもしれない。

変革アピールする平野新社長

 平野氏は、Windows 10以外にも、どのような環境でも業務を遂行できる「ワークスタイルの変革」をもたらしたい、と意気込む。Surfaceシリーズのようにタブレットとパソコンの両方を兼ね備える「2in1デバイス」への需要が高まっており「Surface Pro 3」ではPro 2の当初の動きと比べて、初日の引き合いはコンシューマ向けが25倍になるなど人気を得た。

 クラウドが進展することで、デバイス、特にこれまでのパソコンに力点を置くのではなく、「人を中心にしたい」と説明。デバイスや状況、シチュエーションに関わらず、生産を高める体験を提供する方針。またIoT時代や、マシンラーニング/AIの力を活用するために「インテリジェントクラウド」を推進するとして、「わくわくするWindowsプラットフォームを提供する。革新的で親しみやすく、喜んで使ってもらえることを目指す」と新たな価値の提案に邁進する姿勢を示した。

(関口 聖)