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「Ingress」がAndroid Wear対応に、会議中でもアイテム集め

 グーグル社内のスタートアップ、ナイアンテック・ラボ(Niantic Labs)が提供する位置情報ゲーム「Ingress」のAndroid Wear版が登場した。スマートウォッチで手軽にプレイできるようになっている。

 Android Wear版の「Ingress」では、ゲーム中における「ハック(hack)」というアクションが可能となっている。街中のアートや寺社仏閣など、2つの陣営に分かれるユーザー(エージェント)が取り合っている「ポータル」というスポットに近づき、ハックするとアイテムを入手できる。またゲーム中に登場する謎の物質「エキゾチックマター(XM)」の収集も可能。スマートフォンアプリの最新バージョン(1.81)から利用できるようになっている。機能面では、より多くのアイテムを入手できる「グリフハック」、近隣のポータルへの攻撃といったアクションは利用できない。

 ナイアンテック・ラボでは、当初、2015年3月末ごろまでに提供する方針としていたが、ようやく登場。エージェントが多く集まる、ソーシャルメディアのGoogle+では、正式発表の直前から、Android Wear版Ingressを楽しめるようになったとの報告が相次いでいた。これまではポータルのある場所で、立ち止まってひたすらスマホの画面をなでまくる人がいれば、いかにも“エージェント”と思われたが、Android Wear版ではそうした振る舞いをせずとも、プレイを楽しめるようになる。

 スマートウォッチに対応することで、ナイアンテック・ラボ創設者のジョン・ハンケ氏は、ジョギング中にも気軽にプレイするなど、Ingressだけではなく、他の運動も楽しめることがスマートウォッチ版の特徴と説明している。

関口 聖