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「受信実効速度は14.1~37.6Mbpsです」実効速度計測でキャリア共通のガイドライン

 総務省は、キャリア共通の実効速度の計測手法をガイドラインとしてまとめ、公表した。

 今回公表されたガイドラインは、「移動系通信事業者が提供するインターネット接続サービスの実効速度計測手法及び利用者への情報提供手法等に関するガイドライン」。これは、関連する報告書とともに、ガイドラインの案として5月20日に公開されていたもので、意見募集を経てガイドラインとして策定された。本誌では5月20日にガイドライン(案)の内容について掲載しており、ガイドラインの内容は共通。

 ガイドラインでは、ユーザーが実際に利用できる通信速度を把握するという目的で、計測方式や計測手法、実際の計測の流れ、広告などへの表示の仕方まで指針が示されている。特に広告などにおける通信速度の表示については「受信最大150Mbps(ベストエフォート)、受信実効速度は14.1~37.6Mbpsです。」といった例が示されており、理論値以外の実際的な指標が、共通の計測手法という形でユーザーに提示されることが期待されている。

太田 亮三