ニュース

法人市場でのMVNO利用率は3%、NTT Comが6割を占める――J.D.パワー調査

 J.D.パワー アジア・パシフィックは、日本市場の法人を対象としたMVNO利用実態・意識調査の結果を発表した。

 調査対象は、全国の従業員数50人以上の企業の電話サービス管理担当者。調査は6月に郵送にて行われた。回答数は3834社。

 MVNOが法人向けに提供する通信サービスを「契約している」と回答した企業は3%、「検討したことがある」企業についても6%にとどまった。一方で、MVNOの契約を今後「検討したい」と回答した企業は12%となった。「検討したい」と回答した企業は、従業員数では99人以下、業種別では製造業の企業に比較的多かった。「検討したい」企業に聞いた、MVNOを選ぶうえで重視したい点についての設問では、「コスト」が85%で1位となり、「通信品質・エリア」(59%)、サポート体制(38%)と続いた。

今後MVNOを選ぶ際の重視点(数値は%)

 MVNOの事業者別シェアでは、SIMカード単体での契約と、端末とSIMカードのセット契約の両方で、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の利用率が6割を超えるトップシェアとなった。

石井 徹