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IDC調査、4~6月の国内端末出荷台数は723万台

アップルが首位を維持するもシェアは縮小

 IDC Japanは、2015年第2四半期(4~6月)の国内の携帯電話・スマートフォン出荷台数の調査結果を発表した。

 同調査によれば、この期間の出荷台数は前年同期比1.9%減の723万台だった。このうち、スマートフォンの出荷台数は前年同期比23.6%増の608万台で、全体の84.1%を占めている。

2015年第2四半期 国内携帯電話出荷台数 ベンダー別シェア(Source: IDC Japan 8/2015)
2015年第2四半期 国内スマートフォン出荷台数 ベンダー別シェア(Source: IDC Japan 8/2015)

 メーカー別のシェアでは、アップルが32.9%でトップを維持しているものの、前期(1~3月)の38.9%から若干シェアを落としている。2位以下は、シャープ(14.0%)、ソニー(12.5%)、京セラ(10.5%)、サムスン(10.1%)と続いている。

 スマートフォンに限定すると、アップルが39.1%でトップとなっているが、前期の51.1%から大きくシェアを落とした。以下、ソニー(14.9%)、シャープ(13.2%)、サムスン(12.0%)、富士通(7.6%)の順となる。なお、IDCの定義では、Androidベースのフィーチャーフォンについては、スマートフォンに分類されている。

 同社では、今後の見通しについて、「今期の携帯電話市場では、スマートフォンの比率が一気に上昇した。しかし、これは一時的なものになると考えられる。2017年までフィーチャーフォン用の部材は供給されると想定され、今のフィーチャーフォンのユーザーは、次に購入する際もフィーチャーフォンを選択する可能性が高い。そのためスマートフォンへの移行は、急には進まない。もし、この状況に変化が起こるとすると、キャンペーンよりも通信料金に変更が入る場合になる」と見ている。

湯野 康隆