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ノキア、TDDとFDDで3波利用のキャリアアグリゲーションに成功

 ノキアソリューションズ&ネットワークス(ノキアネットワークス)は、アジアで初めてという、TDD-LTEとFDD-LTEの3波を利用したキャリアアグリゲーションに成功したと発表した。

 今回の実験は、日本にあるノキアのR&Dセンターにて、Qualcomm Technologiesと共同で行われた。商用モデムであるクアルコムのSnapdragon X12 LTEモデムが使用され、下りのピーク速度で365Mbpsを達成した。

 通信方式はLTEで、TDD-LTEとFDD-LTEの2つの方式にまたがるキャリアアグリゲーションを利用。実験では3つの周波数帯として、FDDのバンド1で20MHz幅(145Mbps)と、TDDのバンド41で20MHz×2の40MHz幅(220Mbps)が用いられ、R&Dセンター内の無線設備で通信に成功した。

 同社は、キャリアがTDDとFDDを混在させて運用できるソリューションとしてこれらを展開していく方針で、大容量のデータを利用するアプリケーションに特に有効としている。

太田 亮三